先行したNTTドコモに対抗してソフトバンクが独自に打ち出すのは、「データくりこし」「家族おトク割」「長期契約ボーナス」だ。「長期契約ボーナス」は、長期契約者のTポイントの還元率を上げるというもので、Tポイントカードを使っているなら意味がある。そうでないなら単純に値引きされるNTTドコモの「ずっとドコモ割」の方が良い。

「データくりこし」は毎月の余ったデータ通信量を100MB単位で翌月に繰り越せるプラン。ただし、5GB以上のデータプラン契約が必須なので、利用するためには「2700円+300円+5,000円=8,000円」がベース料金となる。

また、ソフトバンクは、家族に対してはNTTドコモと同じ「家族データシェア」以外に、「家族おトク割」でメリットを打ち出している。

プラン名 月額割引額
データ定額パック5 300円
データ定額パック10 1,000円
データ定額パック15 1,500円
データ定額パック20 2,000円
データ定額パック30 3,000円
適用条件は合計2~10回線で各データ定額パックのデータ量の合計が10GB以上になる場合。各データ定額パックの月額料金が2年間割引となる

割引料金は「データ定額パック5(5GB)」から「データ定額パック30(30GB)」まででそれぞれ月額料金から300円~3,000円が2年間割引となる。ただし、これも「家族データシェア」や「U25ボーナス」との併用はできない。さらに、各データ定額パックのデータ量の合計が10GB以上という条件もある。

さて、このように、文字で書くとかなりややこしいが、要するに次の2つのパターンのどちらかになるわけだ。

ソフトバンク

  • 「データくりこし」+「家族おトク割」+「長期契約ボーナス」

  • 「家族データシェア」+「U25ボーナス」+「長期契約ボーナス」

これに対してNTTドコモの場合、「シェアパック」「U25応援割」「ずっとドコモ割」の3つのサービスを組み合わせるので、以下のパターンのみとなる。

NTTドコモ

  • 「シェアパック」+「U25応援割」+「ずっとドコモ割」

これは前述したソフトバンクの2番目と同じ内容のプランだ。「長期契約ボーナス」と「ずっとドコモ割」の違いはTポイントカードの有無によって変わるので、ここでは割愛する。

NTTドコモとソフトバンクの違いはただひとつ、ソフトバンクなら「データくりこし」+「家族おトク割」の組み合わせが使えるということだ