カシオ計算機のEX-word(エクスワード)「XD-SU2000」は、小学校1年生から3年生までの低学年を主な対象とした電子辞書だ。子供でも簡単に扱える直感的なインタフェースや、学習意欲の向上につながる多彩なコンテンツを収録しているのが特徴。子供が使う教材として、電子辞書の購入を検討している親御さんもいるだろう。そこで今回はXD-SU2000の特徴や機能の紹介を交えながら、小学2年生が実際に使ってみた様子をレポートする。

カシオ計算機の小学校低学年向け電子辞書「XD-SU2000」

小学2年生の筆者の娘に、XD-SU2000を使ってもらった

学習の基礎作りに欠かせない国語教材が充実

XD-SU2000の大きな魅力は、小学校の低学年向けに、全20種類の厳選コンテンツを収録している点だ。高校生や大学生、大人向けの電子辞書だと、100を超えるコンテンツを収録した製品も多いので、全20種類と聞くと少ないように感じるかもしれない。日本人的に「なんとなく多いほうがお得」と考えがちなところもあって、この点をカシオに聞いてみたところ、「小学生が迷わず使えるように、意図を持って厳選しました。大人向けの辞書には収録していない、小学生のためのコンテンツも加えています」とのこと。なるほど、これはこれで理にかなっている。

中でも特に充実しているのが、言葉の意味や漢字の読み方/書き方などを調べられる国語関連の教材。低学年では学習の基礎となる「国語」を中心に勉強するため、初めての学習をサポートする教材が重点的に用意されているのだ。

小学生の子供を持つ親にとって、どのような教材を選べばいいのかは悩みのタネ。XD-SU2000なら、評価の高い複数の教材をまとめて手に入れられる上に、すべてをセットにしてどこにでも持ち歩けるというメリットがある。

国語の教材としては小学館の「例解学習国語辞典」や「例解学習漢字辞典」のほか、「類語辞典」や「ことわざ辞典」なども収録(写真上)。英語教材にはNHKで放映された英会話学習向けアニメ「リトル・チャロNY編」(全50話)や、リズムに合わせて歌を歌いながら英単語を覚えられる「キクタンキッズ」シリーズを用意(写真左下)。写真やイラストで知りたいことを調べられる図鑑なども収録されている(写真右下)

我が家の長女にXD-SU2000の使い方をひと通り説明して自由に使わせてみたところ、漢字辞典の手書き入力がとても気に入ったようだ。液晶ディスプレイに手書きで書き込む面白さもあったとは思うが、何よりどんな漢字の読み方でも分かるのがうれしいらしい。

漢字の読み方や意味、熟語などを調べられる「例解学習漢字辞典」。手書きで検索する場合は「かんじ/じゅくごをかいてさがす」か「かんじをおおきくかいてさがす」を選択する(写真左)。付属のタッチペンで文字を手書き入力で検索できるので、部首や画数から調べるよりも簡単(写真右)。液晶ディスプレイはかなり大きく開くが、手書き入力時は天板部分を倒して書き込むほうが使いやすいようだった

枠内に手書きで漢字を書き込む(写真上)。線がヨレヨレだったり字が小さかったりしても、枠内に納まっていれば正しく認識可能だ(写真左下)。該当する文字をタッチで選択すれば、文字の「払い」や「止め」を学校で使う教材どおりに表現した教科書体フォントで表示される(写真右下)