こうして個々の要素を分解して考えると、必ずしもお得であるとは言えない気がする。まぁ小生的にという話だが。けど、やっぱりパッケージで購入できるという手軽さ、強みは理解できるので、まさに初心者向けなんだろうなぁというのが正直な感想だ。

で、面白いのがこれ点を逆手にとった、ゲオの「格安スマホ」である「Smart G-SIM/Smart G-SIM for Wi-Fi by So-net」というサービスだ。元々ゲオは携帯電話の買取販売を行っており、これまでも白ロム端末の購入先のひとつとされていた。

ゲオとソネットが手掛ける「Smart G-SIM/Smart G-SIM for Wi-Fi by So-net」サービス。基本的にはゲオでソネットの格安SIMを販売するから、中古端末と一緒に買ってね! というもの。月額880円(税別)の「プラン30M/day」と月額1,278円(税別)の「プラン50M/day」というスマホ向けプランと、ルーター向けのプランという3つが用意されている

そこに目を付けたのかどうなのかはよくわからないけれど、MVNOサービスを手掛けるソネットがタッグを組むことで、よりよいシナジーが得られたというわけだ。

ちなみに、2014年4月26日~6月1日の期間限定のキャンペーンも行われている。内容は、ソネットの同SIMとゲオで販売されている対応スマホ・タブレットを購入すると、3,000円引きになるというもの。中古という性質上、品質にバラツキがあったり、気に入った端末がなかったりといった事は予想されるが、それでも端末の選択肢が複数あるというのは嬉しいところだろう。

また、トイザらスがポラロイドブランドのスマホ「PolaSma」とビッグローブの格安SIM「BIGLOBE LTE・3G」を販売していたり、エディオンがCovia製スマホ「FleaPhone CPF03A」とOCNの格安SIM「OCN モバイル ONE」を組み合わせて販売していたりと、"スマホ"を買うという意味では選択肢は広がっているようだ。

トイザらスで販売されるのは、ポラロイドの「PolaSma」。なんと対象年齢は「10歳~」という子ども向けスマホだ。また、トイザらスではビッグローブの格安SIM「BIGLOBE LTE3G SIMパッケージ(標準SIMカード)」の販売も行っており、合わせて訴求するという話

家電量販店のエディオンも「FleaPhone CPF03A」と格安SIM「OCN モバイル ONE」の組み合わせで「格安スマホ」を販売。音声サービスには「050 plus」を利用する。購入者特典としてノートンの「モバイルセキュリティ 同時購入1年版」がプレゼントされるという

ただし、いくら「格安スマホ」(端末とSIMのパッケージ)であるからといっても、端末コストやSIMのランニングコストを正しく理解していなければ、結局は得にならず、高くつくこともある。安易なキャッチに惑わされず、内容をシッカリ吟味したいところである。

さて、次回は「格安スマホ」が実際に使い物になるのかどうかを"妄想"したいと思う。カタログスペックを調べることで、みえてくるものもある。その辺をシッカリと調査したい。

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