前述した白ロムの場合は端末とSIMを別々に用意しなければならなかったが、「格安スマホ」ではセットになっているので、より買いやすいという特徴がある。しかも、ビックカメラとイオン。どちらも大手企業であり、安心感という意味では評価できるのではないだろうか?

ビックカメラの「格安スマホ」広告。価格で「円~」となっているのは、音声通話などに対応していたり、オプションが利用できるからだと思う。通話せず、オプションを利用しなければ、最低価格で運用可能だ。ただし、税抜き価格になっているので注意しよう

実際に構成やプランを確認してみると、ビックカメラの「月額2,830円からのスマートフォン」は端末の異なる3つのセットが用意されている。1つ目がCovia製スマホ「FleaPhone CPF03A」と同社の格安SIM「BIC SIM(音声通話・データ通信)」を組み合わせたプランで、月々のコストは2,830円から。

ビックカメラの指定端末のひとつ「FleaPhone CPF03A」。HSPA(3.5G)に対応し、下り21.1Mbps、上り5.74Mbpsのデータ通信が可能……ということは「3G回線」での通信しかできない。より高速な「LTE」に対応していないので注意!

ビックカメラの指定端末のひとつ「Nexus7(2013) ME571LTE」。なぜ「Nexus7(2013) 」としているかというと、同じ名称で「Nexus7(2012)」というモデルがあるからという何とも面倒な話がある。「Wi-Fiモデル」もラインナップしている

2つ目がASUS製タブレット「Nexus7(2013) ME571LTE」と同社の格安SIM「BIC SIM(データ通信)」を組み合わせたプランで、月々のコストは2,580円から。3つ目がASUS製スマホ「Fonepad Note6 ME560BK16」と同社の格安SIM「BIC SIM(音声通話・データ通信)」を組み合わせたプランで、月々のコストは3,580円から。

ビックカメラの指定端末のひとつ「Fonepad Note6 ME560BK16」。名称からもわかるように「6インチ」と大きめのデバイス。そのへんのニュアンスが「Note」に表れているのだろう。音声通話にも対応しているので、もちろん電話として利用可能だ。ただし、こちらも3G回線のみの対応

イオンのほうは、LGエレクトロニクス製のスマホ「Nexus 4」と日本通信の格安SIMを組み合わせたプランで、月々のコストは2,980円からとなる。

イオンの指定端末の「Nexus 4」。非公式ながら、LTEに対応できるといった噂もある同端末だが、基本的には3G回線しか対応していない。なので、そういった意味では関係ない。注目すべきは「Android 4.4」に対応しているという点。最新OSが利用できるのは十分ポイントだろう