ちょっと専門的な話になるが、HDRとは、露出(写真の明るさ)を変えた複数枚の画像を撮影し、それを重ねることで作る。ということはつまり、新AQUOSではその合成作業を内部で常時行っており、プレビューしているというわけだ。

当然だが、この処理にはかなりの時間がかかると思われる。リアルタイムにプレビューするのに、これまでの1630万画素をキープしながらでは厳しかったのではないだろうか。

もっとも、1630万画素が1310万画素になったところで、画質にはそれほどの影響はない。たとえばプロが使うデジタル一眼レフカメラだって、画素数は1600万画素程度だ。むしろ、画素数が増えると高感度に弱くなるというのがネックで、1310万画素の方が綺麗に写る可能性すらある。

カメラ機能では、フレーミングアドバイザーという機能も搭載された。これは、被写体が何であるかを自動で認識し、適切なフレーミングを指示してくれるというもの。実際に何度か試してみたが、少なくとも料理においては認識率はけっこう高かった。instagramなどに綺麗な写真を投稿して、フォロワーを増やしたいと考えている人には、うってつけの機能ではないだろうか。

新AQUOSのカメラは、旧AQUOSに比べて画質が向上したというよりも、"より失敗を減らす"方向にチューニングされている。その意味で、カメラ初心者にオススメできる機種になったという印象だ。

もう一つ、新AQUOSがよくなったのがディスプレイの発色だ。バックライトに赤や緑をより鮮やかに表現する「Pure LED」を採用しており、並べるとはっきりわかるほど色味が違っている。スマホで写真や映像を楽しむなら、大画面化されたこともあるし、新AQUOSを選ぶ意味は十分にありそうだ。

(記事提供: AndroWire編集部)