米国のGE社もBoxを導入した

記者説明会の最後に、質疑応答の時間がもうけられた。今後の事業運営について聞かれると、アーロン氏は「私たちは、今回の日本市場への展開を"人生で1回きりの大チャンス"と捉えている。現在は、企業のシステムがオンプレミス(企業が管理する設備内で展開される)からクラウドに移行しつつある。この分野でリーディングカンパニーになれるよう、いま多大な投資を行っている。近い将来、収益に得られるようにしたい」と回答した。

質疑応答で記者団の質問に回答するアーロン・レヴィ氏と古市克典氏

競合するクラウドサービスと比較した際のBoxの強みについて聞かれると、古市氏は改めて「セキュリティがずば抜けて優れている点です」と回答。「セキュアなクラウドサービスを利用できない環境だと、企業の社員はデータをメールで送ったり、USBにデータを入れて持ち歩いたり、家で使用しているPCを現場に持ち込んだりせざるを得なくなる。企業はそれを黙認している。そして問題が起これば、IT顧問は悪くない、社員が悪いということにしてしまう。これは大きな問題がある。米国のゼネラル・エレクトリック(GE)も、セキュリティの向上を目的にBoxを導入した」と力説した。