バッテリーにおいても、AQUOS SERIEが圧倒している。そもそもバッテリー容量自体が3,150mAhとXperia ZL2を上回っており、さらにIGZO液晶などの省電力設計のおかげで持ちはかなりいい。連続待受時間はXperia ZL2が4G LTEエリアで約640時間なのに対し、AQUOS SERIEは約830時間とバッテリー容量以上の差が見て取れる。どちらもバッテリー交換は不可ということを考えると、バッテリーに関してはAQUOS SERIEの圧勝だ。
メインカメラ | 約2070万画素 | 約1310万画素 |
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インカメラ | 約31万画素 | 約210万画素 |
4K動画 | ○ | ○ |
バッテリ容量 | 3,000mAh | 3,150mAh |
バッテリ交換 | × | × |
防水・防塵 | IPX5/IPX8、IP5X | IPX5/IPX7、なし |
ワンセグ/フルセグ | ○/○ | ○/○ |
赤外線通信 | ○ | ○ |
その他の特徴 | ノイズキャンセリング機能 | グリップマジック機能 |
カラーバリエーション | ターコイズ/ホワイト/ブラック | ピンク/ブルー/ホワイト |
ではXperia ZL2が勝る部分はないのかというと、もちろんある。細かい部分だが、Xperia ZL2は防水防塵対応なのに対し、AQUOS SERIEは防水のみ。また、Xperia ZL2にはウォークマンにも搭載されているデジタルノイズキャンセリング機能があり、スマホで音楽をよく聴くユーザーにはぴったりの機種だ。カメラの画素数もXperia ZL2は約2070万画素と、AQUOS SERIEの約1310万画素を大きく上回っている。
もっとも、カメラ機能については単純に画素だけで測れるものではない。というよりも、スマートフォンにおいて画素数は大きければ綺麗というわけではなく、むしろ画素数を増やすことでノイズが乗りやすくなるなどの弊害もある。そうした視点から見ていくと、両メーカーの考え方の違いがもっとも表れているのがカメラ機能だといえる。
Xperia ZL2のカメラはとにかく綺麗に撮れる。もともとソニーはデジカメ部門を内部に持っており、CMOSセンサーや現像エンジンなどデジカメに必要な部品をハード、ソフト共に内製している。この技術がスマートフォンにも惜しみなく使われており、Xperia ZL2の中身はいわばソニーのデジカメなのだ。
業界でもトップシェアを誇る約2070万画素のCMOSセンサーを搭載し、前モデルよりもホワイトバランスを改善、「プレミアムおまかせオート」をはじめとする多彩なモードを備えたXperia ZL2は、スマホとしては最高レベルのカメラ性能を有しているといえる。