あらゆる指標でドコモを抜いた

ひとしきり思いの丈を語ると、孫社長はようやく決算の具体的な数字について説明を始めた。売上高は6.7兆円(前年度比で倍増)、EBITDAは9期連続最高益の1.8兆円(前年度比55%増)、営業利益は1.09兆円(前年度比36%増)、純利益は4期連続最高益の5,270億円(前年度比42%増)だった。

売上高は6.7兆円(前年度比で倍増)、EBITDAは1.8兆円(前年度比55%増)

営業利益は1兆円超(前年度比36%増)、純利益で5,270億円(前年度比42%増)

「売上高、営業利益、純利益いずれの指標においてもNTTドコモさんを抜いた。ユーザー数でも、ネットワークの接続率でも抜いた。そのことをはっきりと、ここでもう一度言いたい。そして抜いたら抜き返させない。はるか遠くのところまで行ってみせる。そういう思い、決意でいる。今後、これを実際に実行して示したい」と孫社長。

売上高(写真左)、営業利益(写真右)でNTTドコモを抜いた

今期の決算発表会、いつもに増して孫社長は饒舌だった。NTTドコモを"リスクをおかさず、無理をせず、努力せずとも規定の路線で立派に成長できる上流階級の子ども"に例え、ソフトバンクを"生まれながらにしてハングリー精神が備わっていた子ども"に例えると、「持っている思いが違う。企業の格付け評価には数字として現れないが、企業にとって一番大事なところ。そこが違う。我々はドコモさんもトヨタさんも抜き、日本で圧倒的1位の企業になる。2位、3位に甘んじるような企業カルチャーではない」と自信満々に語り、そして「あまり言い過ぎると怒られるかも知れませんね」と笑った。

純利益でもNTTドコモを抜いている(写真左)。連結業績サマリー(写真右)