ソフトバンクは7日、2014年3月期(2013年4月~2014年3月)の決算を公表した。それによると営業利益で初めて1兆円を突破した。同日、都内で開催された決算発表会にはソフトバンクグループ代表の孫正義氏が登壇。詳細な説明を行った。
ソフトバンクは33年
決算発表会の冒頭、孫社長は「人生って素晴らしいと思う。山あり谷ありだが、一生懸命やっていけば、目標は不思議と達成できるもの。熱い思いを持ってさえいれば、難題を乗り越える知恵と勇気が沸いてくる。仲間たちも集まってくる」と意味ありげに語った。そして、謎かけをするように「NTTさんで118年、トヨタさんで65年。ソフトバンクでは33年だった」と続けた。
ここで挙げた年数は「営業利益で1兆円を突破するのにかかった年数」だという。「ホンダさん、ソニーさん、キヤノンさんなど日本には立派な企業が多々あるが、営業利益で1兆円を突破した日本の企業は3社だけ。我々は日本の経済史上で最短となる33年で、営業利益1兆円を突破した」と誇らしげに語った。そして「この数字に満足している訳ではない。あくまで通過点。いまから何年後には、あんな時代もあったな、喜んで何か可愛いこと言ってたな、という状態にしたい。その自信がある」と言葉に力を込めた。