かなり早いお昼ごはんの後は、喉を潤すための「超ZUNビール」だ。ニコ動でも人気のコンテンツ「東方Project」の生みの親として知られる神主ことZUNさんがプロデュースしたビールが飲めるブースで、ワールドビアカップ金賞受賞の「ベアードブルーイング」が製造するという気合の入りっぷり。フルーティーでゴクゴク飲める爽やかな味は、人の多いこの時期のイベントにぴったりだ。
その後は会場を歩きながら、各ブースの展示やイベントを見て回る。印象的だったのは、やはりなんといっても大相撲。メッセ内に土俵があるというだけでも違和感たっぷりなのに、さらに相撲中継でよく見るあの「屋根」まで再現されていて、「ここはどこだっけ?」という不思議な感覚になる。初日は堀江貴文氏やひろゆき氏、岸田メル氏ら、いわゆる「ネットのわんぱく」たちが力士に挑む「わんぱく相撲」企画なども行われるなど、大相撲といいつつもニコ動らしさがあふれたイベントとなっていた。
また、大相撲に参加した250名超の力士も空き時間で超会議を楽しんでいたようで、着物に髷姿を会場のあちこちで見かけることが多かった。そんな光景も、超会議以外ではまず見ることはないだろう。
展示で話題を呼んでいたのは、陸上自衛隊ブースのアパッチ・ロングボウ(本物)。大きすぎて幕張メッセに搬入するのが一苦労だったという機体は想像以上の迫力だ。「自宅警備隊」のコスプレをしたユーザーが写真を撮っていたが、こんな組み合わせも超会議でしか実現しないだろう。
その隣には「しんかい6500」と、ソユーズ。そしてJAXAの支援により実現した、本物のロケット部品の展示。いずれも普段はめったに見られないものばかりで、このあたりのエリアはちょっとした科学展のようになっていた。
科学展といえば、見逃せないのが「ダイオウグソクムシ」ブースだ。ダイオウグソクムシについては説明の必要はないだろう。ブースでは絶食して死亡した「1号たん」が3Dプリンターで再現された他、生きたダイオウグソクムシも登場。ステージではダイオウグソクムシにまつわるトークやイベントが開催されるなど、ダイオウグソクムシ好きにはたまらない(?)ブースだったのではないだろうか。なお、ダイオウグソクムシが動くたびに、サンバの衣装を着たダンサーが軽快なBGMと共に陽気なダンスを披露する様は、カオスな超会議の中でもトップクラスに意味のわからない演出だった。きらいじゃないよ、こういうの。