KDDI(au)が30日に発表した2014年3月期決算(2013年4月~2014年3月)は、営業収益・営業利益・EBITDAにおいて2桁成長を達成した。営業収益は初の4兆円台を記録、営業利益は初めて6000億円を突破した。同日、都内ではプレス向けに決算発表会が開催された。
決算発表会には、KDDI(au)代表取締役社長の田中孝司氏が登壇した。田中氏は「社長に就任した12年度3月期には、基盤事業の立て直しをした。翌13年3月期は、3M戦略による成長起点をつくった。前期から16年3月期にかけての3年間は、本格的な利益拡大の時期と位置付けている」と話した。
営業収益については、前年同期比で18%増となる4兆3,336億円の増収。営業利益については、同29%増となる6,632億円の増益だった。EBITDAについては、同24%増となる1兆1,861億円となっている。
通信ARPUについては下がり続けていたが、第4四半期に反転した。純増数は281万で、累計ベースでは前年同期比7.5%の拡大。
スマートフォンの浸透率は49%まで浸透。LTE対応のスマートフォンに限っても35%まで浸透している。田中氏は「スマートフォンの浸透が、データARPUの上昇に寄与する」と説明した。開始から約2年が経つ「auスマートバリュー」は、22%まで浸透している。