2013年3月に竣工したばかりの神奈川県・ラゾーナ川崎東芝ビル2階(JR川崎駅徒歩1分)に、2014年1月31日、東芝未来科学館がオープンした。最新家電や大型4Kモニターから、世界初&日本初の電球、ワープロなど歴史的製品の展示、そしてサイエンス実験ショーやタブレットを使ったワークショップといった多彩なイベントもある。
駅前でアクセスが良いほか、無料・予約なしで入場できる手軽さも見逃せない。ゴールデンウィーク後半におすすめしたい要チェックのスポットだ。開館時間や交通アクセスなどの詳細は、東芝未来科学館のWebサイトを参照いただきたい。
東芝未来科学館の中身は?
東芝未来科学館は、大きく3つのゾーンに分かれる。東芝の歩みを振り返る「ヒストリーゾーン」、 実験やワークショップを通じて科学技術を楽しく学べる「サイエンスゾーン」、東芝が目指すスマートコミュニティの未来に触れることができる「展示ゾーン」だ。
ヒストリーゾーン
入口右手奥に位置するヒストリーゾーンは、東芝の創業者田中久重氏と藤岡市助氏のゆかりの品を展示する「創業者の部屋」と世界初、日本初となった東芝製品を展示する「1号機ものがたり」からなる。ヒストリーゾーンについては、後ほど詳しく紹介する。
サイエンスゾーン
不思議で、面白くて、ためになる。そんな科学の魅力を、実験や実演を通じて楽しく体験できるゾーンだ。静電気発生装置による50万ボルトの電気、マイナス196度の液体窒素を使った超電導などを体験できる。日々異なる実験を行うサイエンスショーも注目だ。実演スケジュールは東芝未来科学館のWebサイトで確認できる。
展示ゾーン
フューチャーゾーンはさらに、東芝が目指す未来を体験できる6つのゾーン(エネルギー / まち / ビル / 家 / ヘルスケア / じょうほう)で構成。体を使った体験型のデモが多数ある。
例えば、大人気の「ナノライダー」は、バイクにまたがって半導体メモリの中へ。0.000001ミリ=ナノの世界に入り込み、情報を記録する電子を集める体験ツアーだ(体験時間3分)。「キミセンサー」は、大型モニターに映された自分の分身(体)をビジュアルに分析。実際に脈拍を測定し、脈拍でサウンドを奏でたり、声や体積を色で表現したりする。「スマートステップ」は、全身を動かしながらスマートアイテムを取得し、オリジナルのスマートな家を作る。
希望者にはガイドツアーが用意され、日本語のほか英語と中国語のアテンダントを受けられる(要事前予約)。さらに、可視光通信と東芝の音声合成技術(ToSpeak)を利用した、7.7型有機ELディスプレイ搭載REGZAタブレット「AT570」のガイド端末によって、自身のペースでじっくり案内を受けることもできる。端末は日英中韓の4カ国語対応だ。
今回、マウスで操作できるパノラマツアーを用意した。東芝未来科学館の雰囲気を感じていただきたい。右クリックメニューの「Fullscreen」で全画面表示が可能だ |
次ページからは、ヒストリーゾーンの「創業者の部屋」と「1号機ものがたり」を詳しく紹介しよう。