LaLa Call
LaLa Callを提供するケイ・オプティコムでは「カケホーダイの導入で、高額利用者の需要が若干通話し放題プランへ流れ、IP電話の需要が若干減ることは予想される」と考えているとの回答が寄せられた。
ただし、総務省が発表している音声通話の利用時間(総務省発表資料「平成24年度 通信量からみた我が国の音声通信利用状況」携帯発信の1日あたりの通話時間2分46秒を1カ月30日として計算)から算出すると、月間の通話時間はそもそも83分程度。カケホーダイプランの2,700円分をLaLa Callで通話した場合の通話時間150分に比べて半分程度となっているため、「大きく需要が推移するとは考えていない」という。
カケホーダイは使おうと使わまいと2,700円はかかってしまうため、月に150分以上通話するのであればカケホーダイの方が安くなる可能性はあるが、平均的なユーザーの月間通話時間ならLaLa Callを使った方が安くなるというわけだ(2,700円分をすべて携帯電話宛18円/分としてかけた場合)。
また、「MVNO各社が提供するSIMなどを利用してデータ通信を低価格で利用されている方には(カケホーダイプランは)適用できないため、LaLa CallなどのIP電話需要はある」との考えも示している。
ケイ・オプティコムでは「現在はまだカケホーダイの詳細など分析できていない点が多いため対抗策は未定」としながらも、「お客様の加入状況などを確認し、対抗策を検討していく」としている。
ちなみに「データプラン」との併用については、「LaLa Callはデータ通信を利用しているので使用可能と思われるが、実際に試したわけではないため、動作を保証するものではない」とのことだ。
もしデータプランとLaLa Callを併用するなら、カケホーダイとの差額である1,000円の通話時間(LaLa Callなら約55分)が損得の分岐点となる。ただし、IP電話は電話回線を利用しないため、通話品質のことも考える必要があるが。