AM1対応マザーが一挙に登場
AM1版Athlon/Sempronの発売にあわせ、マザーボードのベンダー各社からは、対応製品が登場している。第1弾として発売されたのは、Mini-ITXが4モデル、マイクロATXが3モデルの計7モデル。
従来の製品と大きく違うのは、AM1のマザーボードには、チップセットが搭載されていないということ。チップセット側の機能は、Athlon/SempronのSoCに内蔵されているため、基板の実装はかなりシンプルになった。従来は、搭載チップセットが機能を見る指標の1つになっていたが、考え方をちょっと変える必要がありそうだ。
3モデルを投入してきたのがASRock。その中でも、特にユニークなのはMini-ITXマザーボードの「AM1H-ITX」だ。ATX電源/DC入力に両対応するという変わり種で、最初は手持ちのATX電源を使っておいて、後でACアダプタ化するような使い方も可能だ。価格は8,000円前後。オリオスペックではACアダプタ(65W)とのセット販売も実施中だ(10,800円)。
AM1版Athlon/SempronはSATA 6Gb/sを2ポートしかサポートしていないのだが、このAM1H-ITXと、同じくMini-ITXの「AM1B-ITX」は、別途ASMedia製のSATAコントローラ「ASM1061」を搭載しており、独自に4ポートに拡張した。HDDを多めに使いたい人には良い選択肢となるだろう。AM1B-ITXの価格は5,500円前後。
ASUSの「AM1I-A」は、Mini-ITXながら、USBポートを6つ(3.0×2+2.0×4)も搭載するのが特徴。価格は5,000円前後だ。MSIの「AM1I」もMini-ITXマザーボードで、こちらの価格は4,500円前後。Mini PCI Expressを備えているのがポイントだ。
マイクロATXモデルは、ASRock、ASUS、GIGABYTEの3社が発売。基本的な機能としてはMini-ITXモデルと大差ないものの、拡張スロットが増えているので、そのあたりが選択のポイントになるだろう。ASRockの「AM1B-M」は4,500円前後、ASUSの「AM1M-A」は5,500円前後、GIGABYTEの「GA-AM1M-S2H」は5,000円前後だ。