AMD「Temash」搭載の11.6型ビジネスタブレット - エプソンダイレクト「Endeavor TN10E」

低価格なビジネス向けタブレットとして注目したいのが、エプソンダイレクトの「Endeavor TN10E」だ。同じようなスペックのタブレットとしては10万円前後のモデルが多いが、本機は最小構成時の直販価格で73,500円からとかなりお手頃。個人での利用はもちろん、導入コストを低く抑えたい企業向けにも適しているだろう。

エプソンダイレクト「Endeavor TN10E」

スペック的な特徴としては、APUにAMDの「Temash」ことAMD A4-1200(1.0GHz)を採用している点が挙げられる。ただし、このAPUはインテルの「Clover Trail」ことAtom Z2760の対抗製品としてリリースされたもの。インテル最新の「Bay Trail-T」(Atom Z3000シリーズ)に比べると、総合的な性能の面でややパワー不足の感がある。だが、資料やWebの閲覧、文書の作成など一般的な作業なら、大きな問題なく利用できるはずだ。

液晶ディスプレイは11.6型のフルHD表示対応で、メモリはDDR3L 4GB、ストレージは128GB SSDの構成。通信機能はIEEE802.11a/b/g/nとBluetooth 4.0+EDRに対応している。インタフェースとしてはmicro USB 3.0、microHDMI、microSD/SDHC/SDXC対応メモリカードリーダを用意。本体盗難時のデータ流出を防ぐセキュリティチップ(TPM)に対応している点も、ビジネス向けモデルならではの配慮といえるだろう。

本体サイズはW297×D192×H11mmで、重量は約780g。11.6型のWindowsタブレットとしては薄めで軽い部類だ。バッテリ駆動時間は約7.7時間と、仕事で使うには十分なスタミナを持っている。外出先でも問題なく利用できるはずだ。

持ち運びやすさという面では8型タブレットのほうが優れているが、生産性が求められる作業を行なうには、ある程度の液晶サイズと高い解像度が有利。「Endeavor TN10E」は、実用性の高さと本体価格のお得感を両立した、コストパフォーマンスの高いモデルではないだろうか。

製品名 Endeavor TN10E
量販店価格 7万3500円
OS Windows 8.1 64bit
CPU AMD A4-1200 APU(1.0GHz)
メモリ DDR3L 4GB
グラフィックス AMD Radeon HD 8180(CPU内蔵)
ストレージ 128GB SSD
光学ドライブ -
ディスプレイ 11.6型、1,920×1080ドット、IPS
タッチパネル ○(10点マルチタッチ、デジタイザー対応)
有線LAN -
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0+EDR
センサー 加速度、照度、地磁気、ジャイロ、近接
Webカメラ フロント約200万画素、リア約500万画素
主なインタフェース microUSB 3.0、microHDMI、ヘッドホン出力、microSD/SDHC/SDXCカードリーダ
バッテリ駆動時間 約7.7時間
本体サイズ W297×D192×H11mm
重量 約780g