しかしAppleが参加を取りやめて以降は、技術的なワークショップやアプリ、アクセサリメーカーが出店し、また一般ユーザーにも広く参加しやすい「ファンイベント兼即売会」的な側面を強めている。そして、筆者も2012年から続けて参加しているが、Macworld/iWorldに参加する企業の顔ぶれもあまり大きく変わらなくなってきた。

そんな中で光っていたのが、日本からの参加者だ。ログバーの「Ring」は空中にジェスチャーを描いてスマートフォンを介して様々なものをコントロールするガジェットで、北米市場を狙い、Macworld/iWorldへの出展を行っている。その画期的なアイディア派には、人垣が絶えない。

またiPhoneのジュラルミン高級バンパー「SQUAIR」を日本の技術で作るDAQにも、iPhone以上に精巧な切削技術と抜け目ない塗装に、米国の人々がため息を漏らすシーンが何度もみられた。DAQはiPhoneに寸分違わずにフィットするバンパーやケースを作るため、次のiPhoneのデザインに関心を寄せているという。

DAQのiPhone 5/5s向けジュラルミン切削バンパーSQUAIR。日本の高い切削技術で、iPhoneの誤差に合わせる必要があるほどの精度が出ている。小さなパーツは、iPhone側のマナーモードのスイッチを抱え込むバンパーのスイッチ

その中でも、ディスプレイの表面をどう処理するのかが気になっているそうだ。DAQによると、おそらく端末の前面は、横幅いっぱいにまで画面で埋め尽くされる額縁がないデザインになると予測している。そのためにサファイアガラスと曲面ディスプレイの技術を使うのではないか、とのことだ。