本連載ではAppleが取り組むiPhoneやモバイルサービス、そしてこれから作りだされる未来の生活について、ジャーナリストの松村太郎氏が深読み、先読みしながら考えていく。今回は「iPhone 6のディスプレイとデザイン」について考える。

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iPhone 5s、5cがリリースされてから半年が過ぎた。例年だと、製品サイクルは半分終わり、残り半年で次のモデルがそれぞれ登場することになる。これに合わせて、次期iPhoneに関する様々な情報や噂も、インターネットを賑わせるようになってきた。 現在のiPhone 5sがセカンドモデルとしてデザインを変えずにリリースされているため、次のiPhoneではデザインが変更される可能性が高い。またiPhone 5cのデザインは2013年に初めて登場したものだが、併売として残されるだろうが、2014年モデルではデザインが変わるのではないか、とみている。

iPhone 6のディスプレイはどう変化するのか。写真はiPhone 5s

半年後に登場するはずのiPhoneへの最大の興味は、様々な機能や搭載されるプロセッサ、センサー類などではない。デザインだ。しかも、端末の大半のデザインを決めるディスプレイのサイズと解像度に注目している。この部分は、iPhone 4の頃から、iPhoneのコンプレックスになっていた部分だ。

画面サイズ拡大が既定路線?

2009年、AppleがiPhone 3GSを3.5インチディスプレイでリリースした頃、Androidデバイスの多くはiPhoneと同等かそれより小さな画面サイズだった。後にライバルとなるSamsung GALAXYも3.2インチ320×480ピクセルのディスプレイしか備えていなかったが、2010年になると、GALAXY Sが4インチを備えるなど、画面サイズで劣るようになった。