iPhoneが水没

Moto Gで面白いのはソフトウエアだ。特定の通信会社から販売される端末ではないため、キャリア特有のアプリなどがインストールされていないことはもちろんだが、Motorolaとしてインストールされているアプリは端末データ移行のアプリくらいで、ほとんど生身のままのAndroidとして使い始めることができる。

Android 4.4 Kitkatをいち早く試したい、という目的もあった筆者にとって、このことは非常に大きなアドバンテージだった。Moto Gは発売時から、2014年初頭までにKitkatに対応することをうたって発売されたが、実際にKitkatが利用できるようになったのは、2013年内だった。こうした素早いソフトウエアアップデートも、ほぼカスタマイズなしのAndroidを載せているからこそだろう。

前述の通り、筆者はiPhone 5sをメインのスマートフォンとして利用しているが、Moto Gをしばらくの間メインの端末として使わざるを得なくなる事件があった。先日iPhone 5sをどっぷりとコーヒーに水没させてしまった。車のカップホルダーにiPhoneを置く癖があり、その日たまたま、フタをしていないコーヒーのカップをホルダーに置いたことを忘れて、そのままiPhoneを頭から入れてしまい、しばらく気づかずドライブしてしまった。

もちろん交換になったのだが、Apple Storeの予約が取れるまでの数日間、Moto Gで生活をしていた。

例えばiMessageやフォトストリームのようにiOSでなければ利用できないサービスもあったし、普段使っているカメラアプリやカレンダーアプリなどの好みの問題もあった。しかしそれでも、不思議とほとんどストレスを感じることなくMoto Gで過ごすことができた。

この体験は、筆者にとって、大きな驚きだった。