カメラ、カレンダー、基本機能も向上
その他にも標準アプリの機能やデザインが変更されている。筆者がiPhone 5sで最もよく使うアプリであるカメラには「HDR自動」という機能がついた。HDRは、3枚の写真を合成して、明るいところから暗いところまでを映し出す写真が撮影できるが、HDR自動をONにしておけば、撮影したい風景に応じて、HDRを自動的にONにして写真を撮影してくれる。
こちらもiPhone 5sに限るが、Touch IDの精度向上だ。Touch IDは指紋認証で、ロック解除やApp Store/iTunes Storeのパスワード入力を代替でき、一度使い始めると手放せなくなる機能だが、Appleによるとこの認識が向上しているという。また設定アプリ内で、「Touch IDとパスコード」の項目がトップメニューの中に追加されている。
筆者は普段、Sunriseというカレンダーアプリを利用しているため、iOSのカレンダーアプリを利用しなくなってしまったが、スマートフォンの最も基本的なアプリの1つであるカレンダーも変更がある。以前のiOSのバージョンではカレンダー表示と予定のリストを両方表示することができる画面が用意されていたが、iOS 7になってその画面は廃止されてしまった。しかしiOS 7.1ではカレンダーとリストの表示が復活している。
米国のユーザーの間で議論になっているのが、iOS 7.1によるバッテリー浪費の問題だ。我が家にある2台のiPhone 5sや、iPhone 4では、特別バッテリーが早く減るようになったと感じることはないが、一部のユーザーはiOS 7.1にアップデートして1週間、バッテリーの減りが驚くほど早くなったという報告がある。気になる人は、起動中のアプリなどを確認してみると良いだろう。