Windows XPを残す目的にも
さて、本来は複数のWindows OSをマルチブートさせるBM3であるが、まもなく(本稿執筆時)サポートが終了するWindows XPを残すという目的にも使えるだろう。HDDに余裕があれば、可能である。8側から見ると、図24のようになる。
EドライブがXPのパーティションとなる。こうしておけば、XPのデータにいつでも好きなタイミングでアクセスできる。そして、どうしてもXPで動作させたいアプリがあれば、再起動で、XPを起動すればよい。あまり頻繁だと、セキュリティ上の問題はあるが、ネットワークを遮断するなどの対応をすればよいだろう。逆に、XP側から見たのが、図25である。
今度は、8がEドライブとなっている。
個人では購入できないが
冒頭にもふれたように、BM3はリテール販売を行っていない。したがって、企業や組織でなければ、導入することはできない。しかし、業務上XPを使い続ける必要が高いのも企業や組織である。そんなニーズに応える製品といえるだろう。ライフボートでは、XPのサポート終了を控え、2014年4月30日までキャンペーンを行っている(図26)。
ライセンス費用の20%オフ、年間保守を無償提供などが特典となっている。XP環境をなんとか維持したいという問題に対し、こういった方法も1つの解決策といえるのではないだろうか。