デジタルアーツは3月10日、都内で記者説明会を開催し「第5回スマホの利用実態調査発表会」の結果を公表した。それによると、何らかの携帯電話を持つ小学校高学年の37.9%がスマートフォンを所有し、4人に1人が「ネット上の友達と会いたい」と回答しているという。このほか、未成年者におけるネット依存の実態についても紹介が行われた。
未成年のネット依存の問題
説明会では、はじめにデジタルアーツ代表取締役社長の道具登志夫氏が登壇し挨拶した。「私たちの子ども時代にも、テレビの見すぎ、ファミコンのしすぎといった依存の問題は存在した」と道具氏。ただ、時間の管理について問題視されることはあっても、依存から抜けられなくなったり、本人に危険が及んだりすることはなかった。昨今、話題に上っている「ネット依存」は問題の影響力が違う、というのが道具氏の見解だ。
ネット上には「危ないコンテンツ」も多い、と道具氏。スマートフォンで動画サイトにアクセスすれば、過激な動画が簡単に視聴できてしまう時代になった。またオンラインゲームで高額な利用料を請求されたり、SNSや出会い系サイトを通じて未成年者が犯罪に巻き込まれるなどといったケースも報告されている。家庭向けにWebフィルタリングソフト「iフィルター」を提供する同社では、これからも未成年のスマホ使用の危険性を啓発し、製品の普及を進めていきたい考えだ。
スマホ所有率が急上昇
続いて、広報・コーポレートマーケティング課の吉田明子氏が登壇し調査結果の発表を行った。今回の調査概要は「スマートフォンが急速に普及する中、親子におけるスマートフォンへの利活用の実態や意識の違いを比較」するもの。調査の対象となったのは「何らかの携帯電話・スマートフォンを持つ全国の小学4年生から高校生の男女」および「全国の未就学児から高校生までの子どもを末子に持つ保護者」。インターネット調査の手段により、2月17日・18日の2日間で1242サンプルを集めた。