―― 最後に、Wi-Fi(無線LAN)対応ストレージ製品に関してご説明ください。

バハール氏「現時点では2種類の製品を米国で提供しており、これを日本でも投入したいと考えています。

1つは、フラッシュメモリを内蔵して、さらにSDカードスロットを搭載した『コネクト ワイヤレスメディアドライブ』、もう1つはUSBメモリタイプの『コネクト ワイヤレスフラッシュドライブ』です。こちらは一見すると普通のUSBメモリですが、電源スイッチを押すと内蔵Wi-Fiネットワークが動作します。両製品の主な違いは、SDカードスロットの有無と内蔵メモリ容量、バッテリ容量、デザインとなります(編注:米国では64GB製品を$99.99で販売中)」

大型のUSBメモリに見えるが、中央の電源スイッチを押すとWi-Fiネットワークとして動作する「コネクト ワイヤレスフラッシュドライブ」

SDカードスロットが用意された「コネクト ワイヤレスメディアドライブ」

バハール氏「実際にメディアドライブを使ってみましょう。ここではiPadを使います。iPadの設定からメディアドライブのWi-Fiに接続して、メディアドライブのアプリケーションを起動すれば利用可能です。あとは、メディアドライブ内のファイルを指定して閲覧したり、逆にファイルをアップロードして他の人と共有することもできます。

では、iPadのカメラでこの部屋の撮影しましょう。カメラロールから画像を選択して、メディアドライブにアップロードします。そうすれば、他のデバイス(編注:スマートフォン、タブレット、PCなど)から閲覧したり、ダウンロードすることできます。メディアドライブにあらかじめ動画を入れておけば、ストリーミングで視聴できます」

画像を共有するハバール氏(写真左)が撮影したカメラ画像が、パーク氏(写真右)のスマートフォンで表示されている

―― 「ワイヤレスメディアドライブ」と「ワイヤレスフラッシュドライブ」、米国市場での評判はどうでしょうか?

バハール氏「今回ご紹介した製品に関して、米国市場では2013年6月末に発表し、8月から店頭でも販売を開始しています。『使いやすく、機能も多く、小さい割には容量が多くて、バッテリの持ちがよい』ということなので、好評と言ってよいのではないでしょうか。

ユーザーの利用形態としては、スマートフォンのメモリ拡張用途、SDカードを使ったファイルバックアップ、知人とのファイル共有、そして動画のストリーム再生がよく使われています。

特に動画ストリーム再生に関しては、(microSDスロットのない)iPhone/iPadにおいて本体内のストレージを使わずに、コンテンツを再生できるのがメリットになります。メディアドライブでは、720pの動画(編注:2Mbpsのもの)だと同時に5つまで再生できます。例えば旅行するとき、個人個人の異なるデバイスから、(ワイヤレスメディアドライブやワイヤレスフラッシュドライブに保存した)別々の動画を見るというような使い方も好評です」

―― デバイスバックアップやストレージ拡張、共有、ファミリーでの共通利用と、幅広く使える製品ですね。日本での発売を楽しみにしています。本日はありがとうございました。