その他のスペックに関しては、一部で噂されていたようなハイスペックなものではなかったが、最新のフラッグシップ機として順当に進化した印象だろうか。正直、スペックの数値だけを見ると、かつてのGALAXYシリーズのようなインパクトはない。
バッテリーの2800mAhという数字も平凡だし、RAMも昨年発売した「GALAXY J」や「GALAXY Note3」が3GBであることを考えると、2GB据え置きなのはちょっと残念だ。
唯一、カメラの画素数は1320万画素から1600万画素へと大幅に上がっているが、これも他社スマートフォンと比べてさほど高い数値ではない。
……という感じで、スペックだけ見るとGALAXY S4ユーザーはわざわざ買い替えるほどではないというのが正直なところだと思う。
もっとも、GALAXY S5の真価は数字以外の部分にある。
使い勝手の面で大きいのは、やはり待望の防塵防水がついたことだろう。IP67規格に準拠したということで、過酷な環境下での万が一の保険として役立ちそうだ。また、防塵防水でありながらユーザー自身でバッテリー交換が可能というのも大きい。
また、新たに追加された指紋認証機能はパスワードロックの解除はもちろん、PayPalでの決済時の認証としても使うことができ、セキュリティを向上させるのに一役買いそうだ。