LINE ビジネスコネクト

LINEビジネスコネクトは、企業公式アカウントの機能を拡張したもの。これまで企業では、全ユーザーに対する情報の一斉配信しか行えなかった。しかしLINE ビジネスコネクトにより、個別のユーザーに最適化したメッセージを送れるようになる。各企業が機能をカスタマイズして活用できる仕様だという。執行役員法人事業担当役員の田端信太郎氏が登壇し説明した。

企業公式アカウントの機能を拡張したLINE ビジネスコネクト。執行役員の田端信太郎氏が登壇し概要を説明した(写真右)

人と企業がより深い絆で結ばれる

ユーザー側にも大きなメリットがある。例えばLINEのスタンプを送信するだけで商品を注文できたり、レンタルしていた商品の返却期限のリマインドをLINEの通知で受け取ったり、位置情報をもとに近くのタクシーを手配したり、といったことが可能になる。

LINEのメニュースタンプを押してピザの注文をしたり、位置情報をもとにタクシーを配車したりといったことが可能になる

企業のもつ既存のデータベースと連携させれば、顧客管理ツールや業務ソリューションとしても利用できる。例えばLINEのリアルタイム性を活かせば、急な空きシフトの募集を行える。営業マンの支援ツールとしても利用できる。TV番組と連携した視聴者参加型の企画にも使える。このほか、宅急便の再配達依頼、災害時の安否確認、公共料金の金額確認、外出中に来客を通知、など様々な使い方ができるという。

急な空きシフトの募集などにも利用可能(写真左)。TV番組と連携した視聴者参加型の企画も行える(写真右)

ある調査結果によれば、Eメールによる企業のDMは、その90%が"開封さえされない"という。そのため、LINEは企業のマーケティング担当にとっても「DMに代わる有効なツール」として大きな注目を集めている。田端氏は「今回のLINE ビジネスコネクトにより、人と企業はより深い絆で結ばれる。企業様から、新たなビジネス提案があることを期待しています」とアピールしていた。