13.3型IGZO液晶の解像度はWQHD 2,560×1,440ドット

WT1/Pの長所として変形機構の次に触れたいのが、省電力なIGZOパネルを採用した、WQHD解像度=2,560×1,440ドットの13.3型液晶ディスプレイ。画素密度は221ppiとなり、デジタルカメラの写真を見ると、いわゆるドット感は皆無で、繊細かつ濃密な画像を堪能できる。もちろん、表示領域の広さは複数の画面を開いての作業にも有効で、ウィンドウを整列表示する「高精細ユーティリティ」をプリインストールしている。

WQHDの解像度、221ppiの画素密度はデジカメ写真の閲覧・編集にこそ使いたい

マイナビニュースを2画面並べた様子。ともに左右の表示が切れない

また、WT1/Pにはワコム製のスタイラスペンが標準で付属する。1,024階調の筆圧感知に対応しているほか、デジタイザ式なので、手の縁を画面につきながら使用できる。付属しているMicrosoft OneNote 2013を使って、手書きメモに活用するといいだろう。パネルの表面は傷や衝撃に強い高強度ガラスDragontrailで保護されている。

ワコム製のスタイラスは、デジタイザ式なので手の縁を画面につきながら書ける

デザインと機能の巧みなマッチング

WT1/PのサイズはW320.8×D235×H17.1~19.3mm、重量は約1.59kg。液晶を閉じた際に真横から見ると、背面=ヒンジの後ろがきれいに揃っている。実はこれ、「Shift hinge」という新デザインで、タブレットに変形する2in1デバイスでは当たり前のことではなく、従来は段差が生じていたらしい。

一方、タブレット形状にした際は、液晶上部が若干突出する。パームレストの素材にはアルミが用いられているのだが、このはみ出た部分に無線LANのアンテナが仕込まれており電波を遮断することがない。デザインと機能が巧みにマッチングされているのだ。

搭載するインタフェースは下の写真と説明文の通り。LIFEBOOK UH90シリーズで採用された、超圧縮ソリッドコア技術や有線LANコネクタのギミックがこの製品にも活かされている。また、Ultrabookとしては珍しく、バッテリを簡単に取り外すことができる。長く使うことを考えると、バッテリを交換しやすいのは心強い。

左側面にはUSB 3.0 (電源オフ時充電対応)、SDカードスロット、AC電源コネクタを備える

右側面には音声入出力、USB 3.0、HDMI出力、電源スイッチ、有線LANを装備

スタイラスペンは本体に収納可能。有線LANは本体から引き出すギミック

正面からは底部のステレオスピーカーが見える

同社のUH90シリーズなどに採用された「超圧縮ソリッドコア」技術により、薄型化を実現しながら堅牢性を確保している。とくにねじれに強いという。バッテリ交換も可能

キーピッチは、横が約19mm、縦が18mmとゆとりがある。キーストロークは約1mm。同社十八番の指紋認証センサーはパームレストではなく、液晶画面の左下にある

キーボードの側面をキートップと異なる配色にすることで視認性を向上

スリムな形状のACアダプタ