2月4日、富士通から新しい13.3型の2in1 Ultrabook「LIFEBOOK THシリーズ」が登場した。今回レビューするのは直販カスタマイズモデルの「LIFEBOOK WT1/P」。店頭でも販売されるカタログモデルとして「LIFEBOOK TH90/P」もある。

2in1といえば、クラムシェルと呼ばれる通常のノートPCの形状からタブレットに変形するギミックが肝心だが、同社が選んだのは液晶画面を水平方向に回転する方式だ。画面をスイーベルさせて180度回し、パタンとたたむとタブレットスタイルになる。

この方式の最大の利点は、本体を机の上に置いたまま、クラムシェルからタブレットに変形できること。しかも、LIFEBOOK THでは片手で行えるのが便利だ。他社製品で見られる、液晶画面を縦方向、背面に向けて360度回転する方式では、「いざ変形」という際に両手で持ち上げてぐるっと回す必要がある。

仮面ライダーの変身にたとえるなら、オートバイに乗ったまま変身できるのがTH90/Pの水平180度回転方式、オートバイを止めて降りなければ変身できないのが垂直360度回転方式といえるだろう。ショッカーとの戦闘においても、ビジネスの現場においても、時間のロスなくすばやくスマートに変身・変形できることが大事だ。

商談や小ミーティング向きの「バリアススタイル」。画面は左右どちらにも回る

動画の視聴に向く「シアタースタイル」。手前にボリュームボタンが現れる細かい工夫も

「タブレットスタイル」。余計な説明は不要だろう

変形機構の要となる嵌合部。回す方向は左右どちらでもOKだ。片手でも回しやすくするため若干の"遊び"がある

LIFEBOOK THの主要構成は、CPUにTDP15Wの超低電圧版Core i5、標準で8GBのメモリ、NAND型フラッシュメモリを内蔵したハイブリッドHDD、さらにはWQHD解像度(2,560×1,440ドット)のIGZO液晶を搭載するなど、プレミアムな製品としての志向が見てとれる。

同社の直販サイト「WEB MART」で販売しているカスタマイズモデル「LIFEBOOK WT1/P」では、ストレージに128GBもしくは256GB SSDを選択したり、Microsoft Officeを省いて購入することもできる。基本構成時の価格は148,580円だ(2月19日14時までクーポン適用時)。

■[製品名] LIFEBOOK WT1/P 主な仕様 [CPU] Intel Core i5-4200U (1.60GHz) [メモリ] PC3L-12800 8GB (8GB×1) [グラフィックス] Intel HD Graphics 4400 (CPU内蔵) [ディスプレイ] 13.3型ワイド液晶 (2,560×1,440ドット、タッチパネル) [ストレージ] 500GB SATA ハイブリッドHDD [サイズ/重量] W320.8×D235×H17.1~19.3mm/約1.59kg [バッテリ駆動時間] 約12.5時間 [OS] Windows 8.1 64bit [直販価格] 148,580円~ (2月19日14時までクーポン適用時)