移行が必要なユーザーデータは何か?

さて、上述のように新規のPCを購入することにしよう。必須となる作業は、XP環境から8.1環境へユーザーデータをコピーすることだ。では、ユーザーデータにはどんなものがあるだろうか。その検証から始めてみたい。

まずはアプリケーションデータである。Officeデータなどが一般的である。それ以外には携帯音楽端末を管理するアプリケーションなどが、音楽データをPCに保存している。デジカメなどの写真、撮影した動画などもあるだろう。XPならば、その多くはマイドキュメントフォルダ以下に保存される。

これらのユーザーデータは、自分でコピーするという方法もある。しかし、注意すべき点がいくつかある。まずは、壁紙のようにWINDOWSフォルダに保存されるユーザーデータもある。つまり、マイドキュメントだけではないということだ。また、Windows 8.1ではドキュメントフォルダに変更され、さらに画像や音楽用のフォルダが格納されていない。コピー先で、少し悩んでしまうかもしれない。

図3 Windows 8.1のフォルダ構成

また、あらかじめやっておきたいのは、どのくらいのデータ量があるかだ。その確認方法を紹介しよう。次回以降の移行ツールやサービスを利用するうえでも、データ量の見積もりは必要になる。スタートメニューから[マイドキュメント]を選択する。表示されたすべてのフォルダとファイルを選択状態にし、右クリックしコンテキストメニューを表示する(図4)。

図4 コンテキストメニューを表示

メニューから[プロパティ]を選択する。マイドキュメントフォルダの使用量が表示される(図5)。

図5 マイドキュメントのデータ量

この例では218MBとなった。そして、Webブラウザにもユーザーデータは多い。

  • お気に入り
  • Cookei
  • 履歴
  • IDやパスワード
  • アドオン、テーマ
  • ホームページやネットワーク設定

お気に入りくらいならば、インポート・エクスポート機能を使って、移行できなくもない。それ以外のデータは、どこに保存され、どういうファイル名であるかすらわからないことも多いであろう。FirefoxやGoogle Chromeでは、同期機能を使うことで、かなりのユーザーデータが同期できる。