人がその場所に近づくと照明が点き、遠ざかると消える……このような人感センサー付き照明は利便性が高く、消し忘れもないため省エネにも効果がある。センサーを照明器具のつながった屋内配線に組み込む形で、新築時やリフォーム時に取り付けるのが一般的だ。
下の写真は、アイリスオーヤマがエコハイルクスブランドで販売している「LDA4N-H-E17SH」という製品。E17口金に対応した斜め取り付けタイプの人感センサー付きLED電球だ。電球の電源部分にある楕円形の部分が人感センサーで、設置高が2mのときには半径1.5m、2.5mのときには半径2m、3mのときには半径2.5mの範囲の人を検知する。
全光束は300lm(ルーメン)で、小型電球25W相当。あまり広くない玄関や廊下などで使用するのならば、何とかなる明るさだ。
下の写真が、実際にLDA4N-H-E17SHを取り付けてみたところだ。斜め取り付けタイプのLDA4N-H-E17SHは、このような横にソケットのある小型のダウンライトなどに使用することが想定されている。根元部分が回転するようになっており、センサーや発光部分の角度を下向きに合わせることが可能だ。センサーの範囲内に近づくと点灯し、その範囲から出ると約3分間で消灯する。
専用のセンサーを照明用の配線に組み込んだ場合には、その配線につながった照明の一括制御や、検知範囲の調整が可能だ。また、単純なセンサーによる制御だけでなく、タイマーや調光、PCなどからのコントロール機能、HEMSとの連携機能などが組み合わされている場合もある。人感センサー付きLED電球にはそこまでの機能はないが、単純にオン/オフだけでよいのなら、便利なアイテムだ。何よりも、既存の照明器具に取り付けるだけでセンサー付き照明になるという手軽さが大きなポイントだ。
エコルクスブランドの人感センサー付きLED電球には、ここで取り上げたE17口金用の斜め取り付けタイプ以外に、垂直取り付けタイプ、E26口金用のモデルがラインナップされている。E26口金用はすべて垂直取り付けタイプで、全光束は、昼白色で300lm(20W相当)~850lm(60W相当)、電球色で250lm(20W相当)~650lm(50W相当)だ。