――Bluetoothヘッドセットには様々な価格帯のものがありますが、選び方のポイントなどを教えていただけますか。

片桐:まずは用途に応じて片耳タイプか両耳タイプかをお選びいただくといいでしょう。車を運転するドライバーさんは両耳がふさがるのは危ないということで、片耳タイプをお使いいただいているとか。片耳の方がやはり安くて、音楽が聴けないものでしたら2,000円くらいからあります。そこに500円~1,000円をプラスすると音楽が聴けるようになり、それが両耳タイプになるとまた若干高くなります。あとは「aptX」や「AAC」ですね。こちらに対応していると値段は上がりますが、音質改善や音の遅延が減るので、特にスマホでゲームをする人や動画をよく見る人にはおすすめできます。今後はそうした買い替え需要もかなりあると見込んでいます。

――Bluetoothキーボードについてもお聞きします。キーボードも値段がピンきりですが、どうやって選べばいいのでしょうか。

2:サプライ事業課マーケティング第一係 係長・原 敬三氏

:基本的なことですが、Bluetoothキーボードを持ち運ぶのか、持ち運ばないのかが最初のポイントです。持ち運ばないならそれなりにしっかりしたものを使っていただき、持ち運ぶなら薄型や折りたためるものを選ぶべきでしょう。性能面ではNFCやタッチパッドを搭載しているかどうかで価格が変わってきます。NFCならかざすだけでペリングできたり、タッチパッドだとマウスカーソルが出るので便利だったり、そうした操作感の違いにつながりますね。

――今後の改善点や進化の方向は見えていますか。

:現在の一番の悩みはお客様の持つ機器が細分化されてきていることです。昔だとiPad版だけでよかったのが、今はKindleやNexus 7やWindows RTなどがありますからね。そちらへの対応が今後の課題になりそうです。

バッファローはどちらかといえば薄型や折りたたみ型のBluetoothキーボードを多く発売している。ユーザーのニーズにあわせた結果そうなったのだと原氏は言う

――最後にBluetoothヘッドセットの今後の展開などについて教えてください。

片桐:今後お客様に求められるのは連続動作時間だと思います。小型にするとバッテリーが持ちませんし、バッテリーをもたせようとすると今後は大きくなってしまいます。最近は省電力化が進み、より小さく長くというのが課題になっています。Bluetoothである以上、音質には限界があるので、そうした別の部分を追求していく必要がありますね。

――ありがとうございました!

(記事提供: AndroWire編集部)