最後に、モバイル系端末の生命線とも呼べるバッテリ駆動時間を、「bbench」で計測した。条件設定は、10秒ごとのキーストローク、1分ごとのWeb巡回(無線LAN経由)、画面輝度を50%固定、Windowsの省電力設定を「バランス」とした。
メーカー公表値のバッテリ駆動時間は約10時間(Web閲覧時)だが、今回の実測値は約10.19時間となり、カタログスペック通りのパフォーマンスを示してくれた。飛行機や列車での移動時にWebコンテンツを楽しむ、家族ドライブでカーナビ代わりに、といったシーンでも、十分なスタミナといって良いだろう。
そしてお待ちかね、オマケというか本題というか、「艦隊これくしょん -艦これ-」だ。「艦隊これくしょん -艦これ-」がスムーズに動作するか否かが、昨今の8型Windowsタブレットを評価する1つの指標となっているそうだが、結論から述べよう。
まったく問題なく、心ゆくまでお出掛け提督可能です!
ゲーム開始時にAdobe Flash Playerのアラート(実行速度低下による)が表示されるものの、起動以降はまったく問題なくプレイできた。また、外出時にiPhone 5のテザリング(LTE)にてプレイしてみたところ、これも問題ない。ネットワーク環境によっては快適! とまではいえないこともあるが、暁の水平線に勝利を刻むべく戦いを挑むもよし、艦娘を愛でるもよし、である。
普段はビューワー的に、いざというときはメインマシンに
Iconia W4の立ち位置としては、まずクリエイティブワークにはデスクトップPCやノートPCを使い、サブ的な用途とプラスアルファを叶える1台として優秀なのではないだろうか。Microsoft Officeも利用でき、好きな場所で好きなコンテンツを閲覧するビューワーとしても秀でた、小粒でピリリと辛いニクイ奴。そんな印象を、Iconia W4と過ごしてみて感じさせられた。
操作に関して付け加えるなら、タッチペンが欲しくなったのは事実。細かなボタン類をタッチするのが苦手な筆者は、スマートフォン用などに普段からAKAISHIの「TOUCH PEN PRO」を愛用しているのだが、Iconia W4との相性も抜群だった。マウスや純正オプションのBluetoothキーボードと並ぶ選択肢の1つとして、タッチペンがあると非常に操作しやすくなるだろう。
■試用機の主な仕様 | |
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製品名 | Iconia W4-820 |
OS | Windows 8.1 32bit版 |
CPU(SoC) | Intel Atom Z3740(1.33GHz) |
メモリ | LPDDR3 2GB(固定) |
ストレージ | 64GB eMMC |
グラフィックス | Intel HD Graphics(CPU内蔵) |
Webカメラ | 200万画素フロント、500万画素バック |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0 |
インタフェース | microSDカードスロット、microHDMI、 microUSB 2.0、ヘッドホン/スピーカー端子(ヘッドセット対応) |
センサー | 照度センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス |
本体サイズ/重量 | 約W134.9×D218.9×H10.8mm/約415g |
店頭予想価格 | Iconia W4-820/FP(Microsoft Office Personal 2013付属):43,000円前後 Iconia W4-820/FH(Microsoft Office Home and Business 2013付属):48,000円前後 |