エプソンの「Colorio EP-976A3」(以下、EP-976A3)は、多彩な機能を搭載したインクジェット複合機のフラグシップモデルだ。手差しによるA3印刷に対応しながらも、ボディサイズはA4対応機並みにコンパクト。無線LANやクラウド/スマートフォン連携などの機能にも対応している。
年末の風物詩、複合機レビュー4連発
■エプソンの新フラッグシップ「EP-976A3」の実力
■スマートフォン/タブレット連携を大幅強化したキヤノン「MG7130」
■無線LANも自動両面印刷も付いて8,000円以下の日本HP「HP ENVY4500」
■A3対応でクラウド機能が充実したブラザー「PRIVIO DCP-J4215N」
■主な仕様 [製品名] Colorio EP-976A3 [インクシステム] 6色独立(染料:ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ) [プリント解像度] 最高5,760×1,440dpi [最小インク滴] 1.5pl [イメージセンサー] CIS(光学4,800×4,800dpi) [最大用紙サイズ] A3 [自動両面印刷] 対応 [FAX] なし [インタフェース] USB 2.0、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、100BASE-TX対応有線LAN、IrDA赤外線通信、メモリカードスロット [液晶モニタ] タッチ対応3.5型カラー液晶 [本体サイズ/重量] W479×D356×H148mm/約8.8kg [大手量販店価格] 28,000円前後
A3対応なのに本体サイズは小さめ
EP-976A3のボディサイズは幅479×奥行き356×高さ148mmで、A3対応のインクジェット複合機としてはコンパクトにまとまっている。サイズ的には、他社製のA4対応インクジェット複合機とほぼ同じレベルだ。一般的にA3プリンタは本体サイズが大きく、置き場所に困ることもあるが、このサイズならそれほど悩まずに済みそうだ。
給紙トレイの上部にある排紙トレイ。印刷時には自動的にトレイが開き、電源オフ時にはタッチパネル操作で格納できる |
最大0.6mmという厚手の紙を利用できる、リアASF(背面部の給紙トレイ)。A3やB4など大きめの用紙を使うときは、ここから1枚ずつ手差しで給紙する |
リアASFからA3用紙を給紙しているところ。A3印刷する場合、印刷実行→EP-976A3側の給紙準備を待つ(液晶パネルに状況表示)→実際に給紙、というステップを踏むので、少々面倒な印象は否めない。手差し給紙の差し込み加減も微妙で、例えば深く差し込み過ぎると排紙されてくる。この辺りにも慣れが必要だ |
続いて、インタフェース類とインク構成、タッチ液晶を備えた操作パネル周りを見ていく。