NTTドコモは12月18日、提供が予告されていながら長らくリリースが遅れていた「モバイルCashbee」サービスの開始を発表した。NFC搭載で対応機種であれば、Google Playからアプリをダウンロードしてインストールするだけで、韓国国内のコンビニやデパートでの買い物、交通機関での支払いがすべて携帯電話のみで行えるようになる。本稿では、今後増加が見込まれるUSIMを利用したモバイル端末向け電子マネーサービスの動向を、このモバイルCashbeeアプリをレビューしつつ解説する。
モバイルCashbeeアプリではNFC通信のほか、SIMカードへのアクセスが発生する。これはスマートカードの実体となるセキュアアプリ(アプレット)がSIMに書き込まれるため、SIMへのアクセスが必要になるためだ |
これ1つで何でもこなせる万能アプリ、ただし交通系の提供はまだ
「Cashbee」は韓国eB Card Corporationが提供する電子マネーサービスだ。韓国Lotte系列の会社であり、eB Cardから何度か名称を変更した後、現在はCashbeeの名称でサービスが全国展開している。韓国ではソウルを中心に交通系のT-moneyと呼ばれるカードが普及しているが、Cashbeeサービスとも相互接続され、現在では韓国内の主要都市で使えるようになっている。