操作面では、レンズ鏡胴部に設けた2つのリングに注目したい。1つは、絞り値を切り替えるための「絞りリング」だ。このリングの上面には絞り値の目盛りが刻まれ、F2.8~F16までの値を1/3EVステップで素早く選べるようになっている。また、レンズの下部にあるスイッチによって、クリック感のある操作と、クリック感を消した無段階での操作の2種類を切り替えることも可能だ。
もう1つは、ズームやマニュアルフォーカスを行うための「マニュアルリング」だ。通常は、このマニュアルリングの回転によってズームが作動する。電動式なので、ズームの動きが緩慢でややまどろっこい印象が残るが、高倍率を小型軽量に設計するためには仕方ない部分だろう。
また、フォーカスモードをマニュアルに切り替えた場合には、このマニュアルリングの回転によって手動でのピント合わせが行えるようになる。その際、MFアシスト機能によって画像の一部分を自動的に拡大したり、ピーキング機能によってピントが合った部分に色を付けて強調表示することも可能だ。リングには適度なトルクがあり、マニュアルの操作感はまずまずだ。なお、マニュアルフォーカス時のズーム操作については、グリップ部のズームレバーによって行う。