PCを使って原稿を取り込む

ADS-1500Wは1パス両面取り込みに対応しており、読み取り速度はカラー/モノクロともに300dpi時で毎分18枚/36面だ(下位モデルのADS-1000Wは毎分16枚/32面)。ADFには最大20枚の原稿を一度にセットでき、一般的な会議などで配られる資料程度なら、1回の操作で全部まとめて取り込めるだろう。

PCから取り込むときは、「Control Center 4」というソフトウェアを使う。初心者向けの「Homeモード」と上級者向けの「Advancedモード」という2つのインタフェースがあり、好きなほうを選んで操作できる。これまでにドキュメントスキャナを使ったことがある人なら、迷うことなくAdvancedモードを使いたい。

プラスチックカードの読取

読み取り設定の画面で「プラスチックモード」のオプションを有効にすると、カードスキャンスロットに挿入したカードを読み取れる。エンボス加工されたクレジットカードなども、きれいに読み取り可能だ。カードの読み取りはADS-1500W本体の操作でも実行できるが、試した限りではControl Center 4からの操作が使いやすかった。

付属のソフトウェアはほかに、本体の設定を行うための「Brother Utilities」、ドキュメントをサムネイルで管理するための「Presto! PageManager 9」、名刺管理ソフトの「Presto! Bizcard 6」、PDFの編集ソフト「Nuance PDF Converter Professional 7」(Windowsのみ)などだ。

Control Center 4は通知トレイ(Windowsのデスクトップ画面右下)から起動する。初回起動時にインタフェースを選ぶ画面が表示される

Advancedモード。イメージ、OCR、ファイル、メール送信という4つの取り込み方法が用意されている

ボタンをクリックして、ファイル形式や保存場所などを指定。プラスチックカードを取り込むためのオプションも用意されている。この画面は省略することも可能

詳細設定を開くと、傾き補正や白紙除去、裏写り除去、用紙の地の色を除去する地色除去などのオプションが利用できる

こちらは「Homeモード」。Homeモードでは、原稿タイプを選んで「スキャン」をクリックすれば読み取りを開始する

Homeモードでは、スキャンが終わった後に「保存」を押して保存場所を指定する

「Brother Utilities」では、Control Center 4の起動や、メール送信に使うサーバやアドレス帳の管理、サポートサイトへの接続などを行う

ドキュメントを管理するPresto! PageManager 9。ドキュメントビューアとしても使える