Richlandにローエンドが追加
AMDからAPUの新モデル「A10-6790K」「A4-6300」が登場、発売が開始された。従来の6000番台のAPUと同じRichlandコアを採用したモデルで、A10-6790Kは上から2番目、A4-6300はローエンドに位置する。A4-6300は、Richlandコアでは初のA4シリーズとなる。価格はそれぞれ、15,000円前後と6,000円前後。
両モデルともソケットはFM2。仕様は以下の通りで、A10-6790Kは最上位のA10-6800Kに比べ、CPUクロックが100MHzだけ下がったモデルになる。一方、A4-6300は従来のローエンドA6-6400Kから、CPUクロックが200MHz、GPUクロックが40MHzだけ引き下げられた。
■主な仕様 | ||
APU | A10-6790K | A4-6300 |
---|---|---|
CPUコア数 | 4 | 2 |
CPUクロック | 4.0/4.3GHz | 3.7/3.9GHz |
GPUコア数 | 384 | 192 |
GPUクロック | 844MHz | 760MHz |
TDP | 100W | 65W |
AMDのAPUは、コストパフォーマンスの高さと、優れたグラフィックス性能が魅力。A10-6790Kは最上位モデルとあまり値段が変わらず、正直「出してきた意味が分からない」(某ショップ)が、A4-6300の方は従来よりも1,000円以上安くなっており、なるべく低コストでマシンを組みたい向きには最適だろう。
初のAvoton搭載マザーボード
ASRockの「C2750D4I」は、SATAポートをなんと12個も備えるというサーバー向けのMini-ITXマザーボード。CPUは8コアの新型Atom「C2750」で、ファンレスのヒートシンクが取り付けられている。サーバー向けモデルということで、Mini-ITXながら4つのメモリスロットを備えるのも特徴だろう。オリオスペックでの価格は48,800円。
コードネーム「Avoton」ことAtom C2000シリーズは、最大8コア/8スレッドに強化されたサーバー向けCPU。製造プロセスは22nmで、C2750の動作クロックは2.4GHz(ブースト時2.6GHz)、TDPは20Wだ。
本製品の最大の特徴と言えるのは、合計12ポートのSATAインタフェースであるが、これはMarvell製のコントローラを2チップ追加することで実現している。C2750の6ポート(SATA3.0×2+SATA2.0×4)に加え、MarvellのSE9172が2ポート(SATA3.0)、SE9230が4ポート(同)という構成だ。
組み込み用のマザーボードとして入荷したもので、同ショップでは、C2750D4Iを採用したBTOマシンの発売も予定している。マザーボードの単体販売については、すでに初回入荷分は完売となっており、次回入荷は未定とのこと。