新モデルに搭載されたCPUは第4世代のIntel Core i5プロセッサで、動作周波数は最上位モデルが2.6GHz(Turbo Boost使用時最大3.1GHz)、ミドルモデルとエントリーモデルがともに2.4GHz(Turbo Boost使用時最大2.9GHz)となっている。グラフィックスはいずれもIntel Iris Graphicsが採用されている。なお、アップルストアのBTOを利用すれば2.8GHzのデュアルコアIntel Core i7(Turbo Boost使用時最大3.3GHz)を選択することも可能だ。
今回試すことができたミドルモデルは、2.4GHzのCore i5を搭載している。2013年2月に発売された前モデルは、2.5GHzの第3世代Core i5を採用していたので(上位機種は2.6GHz)、動作周波数だけを見ると性能が後退したような印象を受けてしまう。そこで、実際はどうなのか、ベンチマークソフト「Geekbench 3」を使って比較することにした。その結果は下表の通り。
Geekbench 3によるベンチマーク | ||
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機種 | CPU | Geekbench Score |
新モデル(Late 2013) | Core i5(2.4GHz) | 6332 |
前モデル(Early 2013) | Core i5(2.6GHz) | 5717 |
初代モデル(Late 2012) | Core i5(2.5GHz) | 5641 |
※64ビット、マルチコアでのベンチマーク結果 ※前モデルと初代モデルの数値に関してはGeekbenchの開発元であるPrimate Labsが公開しているデータを参考にしている |
ベンチマーク結果を見ると動作周波数が減っているにもかかわらず、パフォーマンスが上昇しているのが分かる。なお、Geekbenchのほかに、CINEBENCH R15でもベンチマークを計測してみたところ、OpenGLが20.96fps、CPUが262cbで、Core i5(2.5GHz)を搭載した前モデル(Early 2013)と比べるとCPUはほぼ同等、GPUは新モデルが40%ほどアップという結果になった。
新モデルでCPU性能以上に向上しているのがバッテリー駆動時間だ。アップルが公表しているスペックを見ると、最大駆動時間が従来の約7時間から9時間へと大幅に延びている。そこで、実際にどれだけもつかチェックすることにした。
まず、ローカルに保存した動画(1,920×1,080ピクセル/H.264/AAC、再生時間4:10の映像)をフルスクリーンでリピート再生したところ、8時間32分経ったところでバッテリーの残量がなくなり電源が切れた。前モデルの場合は5時間45分だったので、3時間近くもバッテリの持ちが改善されたことになる(ただし、両機のOSのバージョンが異なるため、あくまでも目安として欲しい)。
次に、無線LAN経由でYouTubeにアクセスし、フルHD動画をフルスクリーンで連続再生したところ、5時間42分でバッテリーの残量がなくなり電源が切れた。前モデルの場合は、これが3時間9分だったので、バッテリー駆動時間についてはかなりアップしていると言えるだろう。これだけ持てば、通常はACアダプタを一緒に持ち歩かなくても安心して使えそうだ。