私事で恐縮だが、いま語学の勉強をしている。目下の課題は「ヒアリング能力を上げるには、どうしたら良いか」である。そして最近、こんなことを思った。ある程度は、想像力で補わなければいけないのではないか、と。先日こんなことがあった。駅のホームで、駅員が大声を出して「オォゥ!」と叫んだのだ。このとき「オーライ」と言ったのだろう、と類推した。これは頭で言葉を補った結果だ。外国語を聞く際にも、この力が必要になってくるのではないか。
前置きが理屈っぽくなった。Android 4.4(KitKat)では、音声検索機能が進化している。端末に「OK,Google」と呼び掛けるだけで、音声アシスタントの画面が起動する仕様だ。専用のアプリを起動させる手間はいらない。ただ、ホーム画面に呼び掛けるだけで良い。何か近未来的で気分が良い。この機能、Googleのリードデバイスである「Nexus 5」には既に実装されている(なお、現時点では日本語には対応していない。本機能を利用するには、言語設定を英語にする必要がある)。
当然のことながら、他の呼び掛けには反応しない。試しに「OK,Apple!」と景気よく呼び掛けてみたが、見事に無視されてしまった。では、どこまでだったら「OK,Google」と言った、と類推してくれるのだろうか。思い付く限りの範囲で、いろいろ試してみた。「オーケイ」「オッケー」「OK牧場」「オーケストラ」...。どれも反応しない。
しかし面白いことに「荻窪」で反応した。そこで、都心から中央線を下る体で、駅の名前を呼び掛けていくことにした。「...神田、四ッ谷、新宿、中野、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、に...」。西荻窪と言う前で、やはり「荻窪」に反応した。米国では「オギクボ」の響きが「オーケーグーグル」に聞こえるのだろうか。念のため何回も繰り返してみたが「荻窪」は85%くらいの確率で反応することが判明した。ちなみに「西荻窪」では全然反応なし。どうなっているのか。