注目はIris Proか!?
「LB-H610S-SH-MN」のプロセッサは、Intel Core i7-4750HQを採用している。4コア8スレッド、ターボブースト時は3.20GHzまで周波数があがり、すぐれた演算処理を実行する。メモリも余裕の8GBが標準となっているので、64bit OSのすべてを引き出せるはずだ。
また、このノートPCにはストレージが二つある。ひとつは通常のHDDスロットで、オプションによって1TBまで選択できる。また、プライマリにはmSATA SSDが搭載されており、標準の容量は128GBだが、オプションで256GBを選択可能。スペックも申し分ないので、HDDと組み合わせることで応用範囲を広げることができるはずだ。
また、バッテリーについては「JEITA測定法1.0」による同社の測定で約5時間の駆動を実現している。ハードウェアスペックはかなり高めだが、節約して使えばかなり長持ちしてくれるだろう。
最後にこのマシンでもっとも注目されているのは、やはりIntel Iris Pro グラフィックス 5200の存在だろう。ディスクリートグラフィックスを搭載すると、どうしてもボディ形状に影響がでるが、オンコアグラフィックスならその影響は無い。デザインを優先しつつも、期待通りの機能を発揮できるのか、今回は実際にゲームをインストールして実用感を試してみたいと思う。
人気ゲームも余裕で楽しめる
まずはベンチマークの結果だが、「3DMark」が1335ポイント、「PCMark8」が3614ポイントとなった。これはミドルレンジクラスのディスクリートグラフィックス搭載ノートPCとほぼ同等なので、ベンチ結果から見る上では、よほど高負荷でなければゲームも十分楽しめることが予想できる。
ということで、まずは比較的スペック的な要件が抑えられている最新ゲームのベンチマーク「DRAGON QUEST X ベンチマーク」を実行してみよう。こちらはご覧の通り、良好な結果が並ぶ。実際の画面もスムーズで、このゲームを遊ぶのにそれほど設定をいじる必要もなさそうだ。
それでは今度は、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」で試してみよう。ちなみに、このゲームのベンチマーク結果はごらんの通り。標準画質で「快適」に遊べると出ている。
このタイトルについてはベンチマークソフトだけでなく、実際のプレイ感も十分に確保できるのか、実際にさっそくゲーム本体をインストールして、このゲームを旅してみることにしよう。なお、比較として同じPCではグラフィックスを奢るほど良くなるのは当たり前なので、PS3版を対象に見比べていきたいと思う。
PS3では読み込みに1秒以上かかるような混みあった場所でも、プレイヤーの周囲だけでなく遠方までスムーズな表示が可能となっており、表示速度は非常に快適。また、NPCの表情や背景などにも「こんなに精密だったのか」と驚くほどの差が感じられた。特に大きな違いを体感できるのは、ピークタイムのF.A.T.Eだろう。クルザスなどの人気のエリアでも、モンスターやプレイヤーの挙動をはっきり視認できた。このほか、ゲームUI変更の自由が高いのもPC版の嬉しいところだ。
実際に遊んだのはデフォルトの「高品質(ノートPC)」だが、フィルタやテクスチャ品質などは簡単にカスタマイズできる。エフェクトを全て表示するとわずかながらカクつきが見られるので、気になるユーザーは簡易モードへ切り替えるとよいだろう。14インチワイドという、ゲーム用としてはコンパクトな画面でも自分の好みに合わせたプレイしやすい環境を作り出すことができるのはうれしいところだ。
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