高速連写でマカンコウサッポウ!?

ひところ話題になった「マカンコウサッポウ(魔貫光殺砲)」という言葉をご存じだろうか。もともとは漫画「ドラゴンボール」において、ピッコロが対悟空用に開発した技。気をまとった螺旋状の光線を指先から放つ……のだが、そのシーンを彷彿とさせる「気を放つ人+その気で吹っ飛ばされた人」の瞬間を写した(かのような)写真を「マカンコウサッポウ」と呼び、女子高生を核として海外にまで爆発的に広まった、一種の写真文化である。

たとえば、こんな感じ。

発射役が伸ばした腕と、吹っ飛び役の腹部(命中個所)が一直線上になると、それらしく見える

これでは魔貫光殺砲というより「へっぴり腰のかめはめ波」なのだが、なにぶん本来の「相手に指先を向けるポーズ」では今ひとつ地味なため、こうなってしまった。ちなみに、マカンコウサッポウ写真の流儀的には、気を放つポーズにはあまりこだわらないようだ。

撮り方はご想像の通り、吹っ飛ぶ役がジャンプした瞬間にシャッターを切る、とただそれだけ。しかしながら、日頃からカメラをよく使う人、あるいはスポーツやゲームで反射神経を鍛えている人でなければ、そのタイミングをつかむのはそう容易ではない。さぁ、そこで、高速連写を十八番とするハイスピードEXILIMの出番なのだ。

操作は、モードダイヤルを「BS」(ベストショット)に合わせて、シーンから「高速連写」を選択。あとは被写体にカメラを向けて、シャッターを半押ししてピントを合わせる。気を放つ役にポーズを構えてもらい、「せーの!」でシャッターを押し込む(長押し)と同時に、吹っ飛ぶ役にジャンプしてもらう。と、それだけ。

「BS」モードのシーンから「高速連写」を選択

マカンコウサッポウ撮影時の連続写真。吹っ飛ぶ役が着地するまでシャッターを押し続けるのがコツ

高速連写で撮影した秒間30コマのうち1枚や2枚は、バッチリなタイミングのシーンが収まっているはず。これなら、どんなに鈍い人でも簡単・確実にマカンコウサッポウ写真が撮れること間違いなし。また、チルト式の液晶モニタを利用して、高い視点や低い視点から撮影するなど、EX-ZR1100ならではの表現を追求しても面白いだろう。

もう1つ、EX-ZR1000から搭載された全焦点マクロも、EXILIMエンジンVer.3の高速連写テクノロジーを利用した機能。マクロ撮影時のピント位置から無限遠までをピントをずらしながら高速連写し、その範囲内にある被写体や風景すべてにピントを合わせた状態の画像をカメラ内で生成する。この機能を使うと、こんなユニークな写真も撮れる。

約24mm相当の超広角により、人物のサイズ差が強調される

画面の構成物すべてにピントが合っているので被写体ごとの距離感が失われ、大きさでしか表現できなくなることを利用した写真だ。しかもEX-ZR1100はワイド側の焦点距離が約24mm相当と超広角なので、人物の大きさの差が強調され、より面白い画になる。全焦点マクロ機能のないカメラでこのような写真を撮ろうとすると、絞りで被写界深度を深くしつつ、シャッター速度の低下を防ぐためにISO感度を上げて…。などと、面倒なことをあれこれ考えなければならない。が、EX-ZR1100なら、BSモードのシーンから「全焦点マクロ」を選ぶだけだ。

「BS」モードのシーンから「全焦点マクロ」を選ぶ

タイムラプス、高速連写、そして全焦点マクロなどなど。EX-ZR1100と一緒に、家族で楽しい写真を撮りに行く。あなたも、そんな休日の楽しみ方を味わってみてはいかがだろうか。