ソフト面でも従来モデルから大きく向上している。プロセッサの処理性能が約25%速くなり、グリッド状に並んだタッチセンサーが約19%細くなった結果、ページめくりなどのタッチ操作が改善され、より正確に操作できるようになった。

さらに、日本モデルだけの改善点として、ストレージ容量が2GBから4GBへと倍増した。これは日本のユーザーがコミックをより多く読む傾向にあるからだという。実際に漫画作品で操作してみたところ、たしかに従来モデルよりもページめくりのスピードが増している印象で、ストレスなく読み進めることができた。

紙の利点も積極的に取り入れている。小河内氏は「紙の本はパラパラとページめくりできること。20ページくらい前に出ていたあれはなんだっけと思っても、電子書籍リーダーではすぐに戻ることが難しかった」と述べ、この点を解決するUIとしてPage Flip機能を紹介した。

「パラパラめくる」動作を可能にするPage Flip機能

これは、画面下部をタッチすることで表示できる新機能で、ページ内にもう一つのページをひと回り小さく表示し、スクロールバーを動かすことで擬似的に「パラパラめくる」動作を可能にしたものだ。実際に試してみたが、プレビュースピードはかなり高速で快適、ストレスはまったく感じなかった。

「Kindle Paperwhite」は9,980円で発売中だ。