「チャンツ」で歌うように単語を覚えられる!

「キクタン/キクジュク」シリーズの最大の特徴は、英単語の学習法として定評ある「チャンツ」が用意されている点だ。リズミカルな音楽にのせて交互に再生される英単語と日本語訳を聞くことで、意味と発音、そしてイントネーションを効率よく身に付けられる。英語特有のリズムが自然に覚えられることもあって、英会話スクールなどでも積極的に取り入れられているのだ。

各コンテンツに用意されているチャンツの数は、60~70トラックほど。扱う単語は1トラックにつき8~16語で、再生時間も2~3分と短くて覚えやすい。毎日1本ずつ繰り返し聞けば、2カ月から2カ月半でひとつのコンテンツをマスターできるだろう。

今回初めてチャンツを聞いてみたが、とても新鮮な体験で楽しく単語を学ぶことができた。音楽のノリはいいのだが、読み上げのスピードはそれほど早くなく、英会話に慣れていなくても理解しやすい。1レッスンあたりの単語数も少ないので、音楽ごとまるまる暗記できそうなボリュームだ。チャンツに乗せて聞くと、難しい英単語でも簡単に覚えられそうな気がする。初心者でもスムーズに英語の学習に入っていけると思うので、これから英会話に挑戦する人にはぜひとも試していただきたい。

コンテンツの目次ページから「英単語チャンツ」を選択

聞きたいトラックを選択すると(写真左)、音楽に合わせて英単語と日本語が交互に再生される(写真右)

「キクタン/キクジュク」シリーズは14種類

次に、各コンテンツの中身を見てみよう。「キクタン/キクジュク」シリーズは「英会話」カテゴリのコンテンツで、細分化された14種類のコンテンツが含まれている。そのうち単語中心で学習できるものは以下の12種類だ。

コンテンツ名 収録語数
キクタンEntry 520
キクタンBasic 1,120
キクタンAdvanced 896
キクタンSuper 1,120
キクタンリーディングEntry 512
キクタンリーディングBasic 720
キクタンリーディングAdvanced 600
キクタンリーディングSuper 600
キクタンビジネスBasic 784
キクタンTOEIC Test Score 600 1,120
キクタンTOEIC Test Score 800 1,120
キクタンTOEIC Test Score 990 1,120

「キクタン」シリーズは、アルクの英語学習書籍を収録したコンテンツ

各コンテンツは単語の意味と発音を学ぶ「キクタン」と、実際の英文での使い方を学べる「キクタンリーディング」、ビジネスでよく使われる単語をまとめた「キクタンビジネス」、TOEIC対策向けの「キクタンTOEIC」の4種類に分類される。さらに、熟語を中心に構成された「キクジュクBasic」と「キクジュクSuper」も収録。すべてに共通しているのは、先述した音楽のリズムに合わせて単語を学べる「チャンツ」が用意されている点だ。

「キクタン」シリーズで自分のレベルを測ってみる

まずは「キクタン」シリーズの各コンテンツを一通り聞く。「Entry」は中学生レベル、「Basic」と「Advanced」はセンター試験レベルといったところ。個人的にはEntryの単語はほぼ覚えていたので、改めて学習する程ではないかもしれない。しかし、復習のために時折は聞いておくことにしよう。

「Entry」の収録内容。これくらいなら分かるぞ

「Basic」(写真左)と「Super」(写真右)の収録内容。この辺りのレベルから雲行きが怪しく…

BasicとAdvancedで覚えていた単語は5~6割程度で、筆者ならここから始めるのが妥当かも。ちなみに「Super」はまったくもって分からないレベルだった。「spit(つばを吐く)」とか、これまで使う機会もなかったし(震え声)。よし、このレベルがスラスラ分かるようになるまでがんばろう!

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