そのほかの「キクタン」シリーズは?
「キクタンリーディング」シリーズは、チャンツに加えて例文が用意されているのが特徴だ。各セクションでは12~15語程度の単語が扱われるのだが、これらを使った長文を参照することで、単語の意味をより深く理解できる。実際に例文を読んで見ると、「なるほどこういう場面で使うのか」とヒザを打つ場面もしばしば。
「キクタンビジネス」は一つのコンテンツで構成される。基本的な単語でも、ビジネスシーンでは異なるニュアンスで使われることもあり、そうした単語をまとめて学習できるのはとても便利だ。筆者の仕事面でも、英語のプレスリリースを読み書きするのに役立つに違いない。
「キクタンビジネスBasic」に収録されている単語の例。例えば「run」は一般的には「走る」という意味だが、ビジネスでは「経営する」という意味でも使われる(辞書にも載っているので、知っている人には当たり前だろうけど…) |
「キクタンTOEIC」シリーズは、TOEICで頻繁に出題される単語を収録。各タイトルの数字「600」「800」「990」はユーザーが目標とするTOEICスコアで、スコアが高いほど難易度が高い。自分のレベルに合わせて利用するといいだろう。基本的な内容は「キクタン」シリーズと同じだ。まずは「600」から初めて、「990」までステップアップできるよう精進せねば。
以上がキクタンシリーズのおおまかな内容だ。重複している単語はあるものの、これだけのボリュームがあれば、ボキャブラリー強化の学習には十二分だ。
液晶を閉じても再生可能。リピート機能でひたすら聞く
XD-N8500で英単語を勉強してみて便利に感じたのは、XD-N8500の液晶を閉じても音声が再生される点だ。ポケットに入れたままチャンツを聞けるので、付属のイヤホンを利用すれば電車や徒歩での移動時に活用できる。忙しくてなかなか学習の時間を作れないビジネスマンにも最適ではないだろうか。
「キクタン」シリーズのリピート機能を利用すれば、同じトラックか全トラックを再生し続けられるため、苦手な部分を集中的に聞くことができる。ボキャブラリーを身に付けるには、単語の意味と発音を繰り返し聞くことが重要ともいわれているので、うってつけの機能といえるだろう。
また、意外に見落とされがちだが、XD-N8500はバッテリ駆動時間が長い点も魅力だ。1日あたり2~3時間ほど音声を聞いていても、1週間以上バッテリが持った。筆者は以前、スマートフォンのアプリで英単語の学習をしていたことがあるのだが、バッテリ切れが怖くて外出先ではほとんど使わなかった覚えがある。バッテリが長持ちするXD-N8500なら、外出先や移動中でも心置きなく学習できるだろう。
ということで、今は時間があればキクタンシリーズのチャンツを聞いている。チャンツの冒頭部分などは、音声に合わせて"そら"で歌えるようになってきたほどだ。これは確かに効果が高いカモ。うーむ、XD-N8500恐るべし。