「NTTドコモは、ネットワークの速さで苦戦しているという報道がされている」という質問に、徳広氏は「私どもでは、音声通話と通信トラフィックの混み具合を見ながら、3Gで利用している周波数帯を順次LTEに割いている。ダウンロード速度が速ければ速いにこしたことはないけれど、私どもの観点では、基準を下回るほどスピードが遅くなりそうなお客さんのエリアに注力している」と回答。1.5GHzと1.7GHzについては、提供するネットワークの幅を一気に広げるということをやっていくという。
「東京都内に住むiPhoneユーザーが、通信速度が速いと思えるようになるまで、どのくらい時間がかかるか」という問いに、徳広氏は「基地局倍増工程を完遂していき、来春時点で他社に負けない速度が出るよう、鋭意努力していく。LTEのスピード合戦に負けないようにがんばっていきたい」とした。
「NTTドコモの提供するiPhone向けのサービスが、Androidと同等になるのはいつ頃か」との質問に阿佐美氏は「12月1日の各サービスリリース段階で、一段落となる。この時点でほぼ同等となるようにしたい。ただ、片方のOSにしか提供できないコンテンツもあり、完全に一緒になることはないのかなという認識」と回答した。
dメニュー/dマーケットのアイコンをショップ店員がオペレートしなくてはならない点について「なぜプリインストールできないのか」との質問に、阿佐美氏は「グローバル展開するアップル社だが、これまで弊社が提供してきたようなサービスをiPhone上で提供することは、なかなか難しいようなところがあった。今回は、店頭のオペレーションとセットで対応させていただくという形にした」と話した。
「いままでiPhoneを導入してこなかった理由について、独自サービスがやりにくくなるからなどの説明をしてこられたが、Androidと同等のサービスが提供できるのなら、なぜ今まで導入してこなかったのか」という質問に、阿佐美氏は「コメントは差し控えさせてください」とした。
(記事提供:AndroWire編集部)