カメラ

写真撮影アプリ「カメラ」も、iOS 7で大きく変更された。UIは一新され、撮影モードは従来の2つ(写真/ビデオ)にくわえ、「スクエア」と「パノラマ」が用意された。前者はInstagramのような正方形の静止画を撮影するモードで、後者は文字どおりパノラマ写真を撮影するモードだ。

さらに、フィルタ機能も追加された。用意されたフィルタは8種類、静止画とスクエアに適用できる。「写真」の編集機能にも同じフィルタが用意されていることからすると、OS X由来のフレームワーク「Core Image」にビルトインのフィルタが活用されていると推測される。

なお、グリッドをオン/オフするスイッチは「カメラ」アプリから姿を消し、「設定」で行うようになった。起動方法が増え、「コントロールセンター」の右下にあるボタンも利用できる。画面左下のボタンをタップしてカメラロールを表示し、新機能「AirDrop」で送信することも可能だ。

新しい静止画用撮影モードとして「スクエア」を追加。トリミングすることなく、正方形の写真を撮影できる

撮影モードが写真とスクエアの場合には、9種類のフィルタを利用できる。シャッターを押す前に試すことも、撮影後に適用することも可能

Siri

音声アシスタント「Siri」の機能も向上している。音声認識および命令/テキストデータへの変換はクラウド上で行われるため、向上したのはiOS 7側の処理機構だ。iOS 6以前は対応しなかった「設定」に関する機能、たとえば「Wi-Fiを有効にする」や「画面をもっと明るくして」といった命令を受け付けるようになった。

質問の参照先が従来のGoogleに代わり、Microsoftの「Bing」とTwitterが採用されたことにも注目したい。通常のWeb検索(Bing)で目的の情報が見つからない場合、Twitterでリアルタイムな情報を検索、といった活用が可能になったのだ。

さらにWikipediaとの連携により、日本語でも(多少の)学術的な質問が可能になった。Wolfram Alphaと連携する英語モードの場合、iOS 6以前も統計情報や食べ物のカロリーといった質問に答えてくれたが、日本語モードでも国や都市の人口といったレベルの情報であれば答えてくれる。

Siriが「設定」に対応、Wi-FiやBluetoothのオン/オフなど主要なシステム設定を口頭で変更できるようになった

検索エンジンにはMicrosoftのBingが正式採用。Twitterを利用したリアルタイム検索にも対応する

Wikipediaも検索対象に含まれた。日本語モードがWolfram Alphaに対応しないことは変わらずだが、iOS 6のときと比較すると得られる情報の質は向上している