カレンダー

スケジュール管理アプリ「カレンダー」は、イベントの一覧性が大きく改善された。iOS 6までの表示単位は、垂直表示時が「リスト」と「日」と「月」、水平表示時が「週(の一部)」とされていたが、iOS 7では年単位でも表示可能になった。年から月、月から日へと、タップするごとに表示単位を変更でき、日単位で表示しているときも1週間分の日付が見出し状に表示されるので、3~4日後に飛ぶこともたやすい。

デザインの工夫を感じられるのが、表示モードが月のとき"月の変わり目"を表現する方法だ。従来は1ヶ月が7列×5行で固定され、月末が火曜の場合は水曜以降がディム表示されていたが、iOS 7のカレンダーはそうならない。月が連なるように表示されるので、翌月のカレンダーは水曜から始まるのだ。月末付近のスケジュールを確認する場合は、こちらのほうが格段に見やすく感じられることだろう。

スケジュール管理に欠かせない「カレンダー」は一覧性が大きく改善され、見出し状に表示された1週間分の日付をタップしてイベントを確認できるようになった

月単位のカレンダーの表示方法が改良され、月末・月初付近のスケジュールを確認しやすくなった

写真

画像ビューアアプリの「写真」にも、操作に影響する新しい概念が導入された。iOSデバイス上の写真とビデオ(アルバム/カメラロール)はひとつの集合として管理され、その作成日時や位置情報データをもとに細分化することが可能になったのだ。

表示の基準には「年月日」と「撮影地」が用いられるが、表示方法は「年別」と「コレクション」、「モーメント」の3段階にグルーピングされる。「年別」では撮影年を基準とし、2010年、2011年、2012年……のように並べられ、写真の位置情報を大まかに統計したものが右横に添えられる。たとえば、「2012年 神奈川県、静岡県と東京都」、「2013年 神奈川県、東京都、茨城県その他2件」といった具合だ。

「コレクション」は、写真の枚数にもよるが、数日から数週間といった単位でまとめて表示する。「モーメント」はさらに細かく、1日から数日だ。それぞれ撮影地が表示されるので、マップ上に表示して楽しんでもいいだろう。「モーメント」まで絞り込めば、複数の写真を一括してフォトストリームで共有することもできる。特にiOSデバイスで多数の写真を保管しているユーザにとっては、応用範囲が広そうだ。

1年間に撮影した写真/ビデオをざっくりと振り返りたいときには、「年別」を表示する

数日から数週間の単位で写真を眺めたいときは「コレクション」がちょうどいい

1日から数日という短い期間に撮影した写真は「モーメント」がしっくりくる