寺田克也氏が「Cintiq Companion」を試用

「仮面ライダー」シリーズや「ゴジラ」などの実写映画のキャラクターデザインで知られ、直近では映画『パシフィック・リム』のポスターも手がけたイラストレーター・寺田克也氏も会場に足を運び、「Cintiq Companion Hybrid」やスタイラスペン「Intuos Creative Stylus」を試していた。

寺田克也氏の描画の様子

同氏は普段液晶ペンタブレットではなく、30インチの大型モニタとIntuos5を組み合わせ、できるだけ全体を見て描く方法をとっている。それが感覚として定着しているため、モニタのサイズとしては13.3型では小さいと感じたという。しかし、海外渡航含め外出先で仕事をするようなことが多い同氏は、「(外出時の作業用マシンとしての)選択肢としては可能性があるのでは」とコメントしていた。ちなみに、現在外出する際は、Intuos 5(small)とノートパソコンを持って出かけているという。

液晶ペンタブレットは画面に直接描けるのが大きなメリットのひとつだが、寺田氏は「個人的にはモニタ上の絵とカーソルをペンタブレットを使うとカーソルが出るのになれてしまっているので、液晶タブレットだと手が邪魔に感じることもありますね」と発言。ペンタブレットでの描画に完全に適応し、使いこなしている一面を見せた。

また、「Cintiq Companion Hybrid」にインストールされるアプリがどれだけ"使い物になるか"という部分を気にかけていた。現在、同氏はiPadを使用し、インストールしているアプリ(Procreate)で仕事をすることもあるそうだ。同アプリの入力のレスポンスの速さを評価しつつ、「実際使う側からすると、Androidアプリでどれだけのものがあるか」が同機種の導入の大きなカギとなると語っていた。

寺田氏はスタイラスペン「Intuos Creative Stylus」も試用し、筆圧感知の精細さを高く評価していた

寺田氏が指とiPadだけで描いたイラスト

名だたるクリエイターたちが集ったワコム東京本社(東京都・新宿)では、発表直後から集中的に体験会(一般公開)を行っており、21日~25日まで、平日・休日問わず開催される。クリエイターたちも大きな期待を寄せていた「Cintiq Companion」など新製品に直接触れるまたとない機会、ぜひ活用してほしい。日程や開場時間は体験会の詳細記事を参照してほしい。