Windowsマシンでハイレゾ音源を再生しようとすると、FLACやWAVに対応したサウンドプレイヤーソフトが必要になる。標準装備のWindows Media Playerを利用する場合、「Directshow Filters for Ogg Vorbis, Speex, Theora, FLAC, and WebM」というフィルタを追加すればFLACの再生が可能になる。お手軽にハイレゾを楽しみたければ、この方法がベストだろう。

音質を引き出す愉しみを優先するなら、フリーのサウンドプレイヤーソフト「foobar 2000」がお勧めだ。OS備え付けのオーディオエンジンを使わず、ASIO(Audio Stream Input Output)といった低遅延/高同期性が特徴の外部エンジンを利用できるなど、自由に拡張できる。「foo_upnp」というプラグインを追加すれば、DLNAにも対応可能だ。

foobar 2000は、プラグインを追加して機能を拡張できる。DLNA(DMS/DMR)で利用したければ、「foo_upnp」というプラグインを追加すること

なお、Windows 8を利用して音楽を出力する場合、メディアストリーミングオプションを有効にしなければならない。Windows Media Playerを起動し、[ストリーム]→[その他のストリーミングオプション]を選択、そこにDLNAサーバが表示され「許可」がチェックされていれば準備完了だ。あとはfoobar 2000などサウンドプレイヤーソフト側でサンプリング周波数などの条件設定を行えばいい。

Windows 8をDMS/DMRとして利用する場合、メディアストリーミングオプションを有効にすること。ファイアウォール設定でfoobar 2000などソフトのブロックも解除しておくこと

DMCとしての機能を持つアプリを利用し、ハイレゾ対応のオーディオ機器をDMR、LaVie Z側をDMSに指定すれば、スマートフォンをリモコン代わりに利用できる(画面はiOS版「Plug Player」)

操作性も重視するなら、iPhoneをリモコン(DMC)、LaVie Zをミュージックサーバ(DMS)、SC-PMX9などのオーディオ機器を再生専用のレンダラー(DMR)として使おう。きちんと設定すればCDや圧縮音源との違いは明らか、ハイレゾ音源のほうが格段にリアルで量感のある音を楽しめる。さらに手をかければかけるほど、ハイレゾの音世界をより深く味わえるはずだ。

LaVie Zを直接操作してもいいが、スマートフォンアプリを利用したほうが音楽に集中できるかも?

製品名 LaVie Z LZ750/LS
CPU Intel Core i7-3537U(2GHz)
チップセット Mobile Intel UM77 Express
メモリ 4GB
ストレージ 256GB SSD
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel HD Graphics 4000(CPU内蔵)
ディスプレイ 13.3型ワイド(1,600×900ドット)
ネットワーク IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0+HS
インタフェース USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI、ヘッドホン
メモリカードスロット SD/SDHC/SDXC対応
サイズ/重量 W313×D209×H14.9mm/約875g
OS Windows 8 64bit