ハイレゾを楽しむ場合、オーディオ機器との接続方法をしっかり検討しなければならない。LaVie Zの場合、USB入力端子を備えたオーディオ機器(USB DAC)にUSBケーブルで接続するか、LAN対応のオーディオ機器(DLNA)に無線LAN経由で接続するかの二者択一になるだろう。なお、ステレオミニプラグで接続する方法もあるが、前二者に比べ信号劣化が避けられないため、ハイレゾ再生環境の選択肢とはなりにくい。
今回テストに利用したのは、パナソニックのミニコンポ「SC-PMX9」。実売で5万円前後の価格帯ながら、192kHz/24bitのFLACなどハイレゾ音源を再生できる。DLNAレンダラー(DMR)として動作するうえ無線LANをサポートするので、LaVie Zに蓄えたハイレゾ音源をワイヤレスで再生指示できるというわけだ。一般的に「ネットワークオーディオ」というと、DMS/DMRとして動作するEthernet対応のオーディオ機器を指すが、無線LANに対応するSC-PMX9ならば、Ethernetポートを持たないLaVie Zでもネットワークオーディオとして利用できる。
なお、USB-DACを装備しているオーディオ機器の場合、LaVie ZとUSBケーブルで接続できる。しかし、その場合リスニングポジションを考慮すると1~2メートル以上のUSBケーブルを用意しなければならず、ノイズが混入する可能性を考慮すれば無線LAN接続のほうが再生環境として有利だ。ただし、無線LANの帯域に余裕がないと音が途切れるなどの問題が発生するため、無線LANアクセスポイントの位置には配慮すべきだろう。
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