SKATEBORD PROSHOP BATTLEも大盛り上がり
そして、会場はステージ横の特設スケートランプへと移る。ここが「SKATEBORD PROSHOP BATTLE」の檜舞台だ。全国各地に点在するスケートボードの有名プロショップには、そのショップにサポートされるショップライダーが存在する。その彼らが所属ショップの看板を背負い、全国ナンバー1の称号をかけてリップ高2mクラスのランプを疾走するのだ。
出場ショップは、ARKTZ(東京都渋谷区)、AZRE RIDERSHOP(東京都立川市)、BRIDGE SKATEBOARD SHOP(宮城県仙台市)、HUCKLE BERRY SKATEBOARD PARK & SHOP(滋賀県長浜市)、HUNTERS POINT SKATEBOARDING(愛知県名古屋市)、TRICKSTAR(群馬県前橋市)、MURASAKI SPORTS(東京都台東区)、UNOWN(神奈川県逗子市)の計8店。コーナーMCを務めるのは、自身もプロスケーターにして、オーディエンス煽りの天才、上田豪。DJはDEMI-DOPEが務める。
対戦形式はショップ対抗で、代表3名による3 on 3チームバトルのトーナメント戦。各チーム1名ずつ交互に出走し、一人あたりの持ち時間30秒(3人目のみ60秒)内にパフォーマンスを披露する。ジャッジ基準は、トリックの難易度やメイク率に加え、BMX同様「タフネスさ」も重視。総合的に評価される。リップは2m、エアリアルのジャンプ位置を加味すれば、それ以上の高さから落下・加速するうえ、転倒率も圧倒的に高いだけに、まさにタフネスが問われる競技である。
予選のマッチメイクとリザルトは、次の通り。
1st BATTLE | ○ HUCKLE BERRY SKATEBOARD PARK & SHOP |
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2nd BATTLE | ○ TRICKSTAR vs ● AZRE RIDERSHOP |
3rd BATTLE | ○ MURASAKI SPORTS vs ● ARKTZ |
4th BATTLE | ○ HUNTERS POINT SKATEBOARDING vs ● UNOWN |
上田豪のバイブスあふれるガナリMCが、オーディエンスはもちろん、選手のテンションもグイグイと引き上げる。しかし、一人あたり30秒の持ち時間は無情なほど短く、一度大きく転倒してしまうと、残り時間は無いに等しい。そのため、優勝候補に数えられながら、たった一度のミスで惜しくも脱落していったチームもある。しかし、だからこそ、リスクを冒してでもここ一発の大技にかけるスピリット、すなわちタフネスが評価されるのだ。
そして、会場は再びメインステージへ。ショーケースとして、ダンスチーム「タイムマシーン」が登場。オルゴール人形をモチーフとしたアニメーション・ダンスを披露した。常識を越えた体の柔軟さと大きなアイソレーションにより、機械人形のイメージが美しくも奇妙な動きで表現される。
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