またスマートモードという機能が用意され、シャッターを切った前後のベストショットを選択できるようになっており、例えば手振れや撮影相手の瞬き等でのミスショットを回避できる。こちらは5インチTFTのFHDディスプレイに2600mAhの比較的大容量のバッテリを搭載しており、外部活動の長いユーザーでも長時間にわたって端末利用が可能だ。
水中ではタッチパネルが利用できなくなるため、カメラ撮影にはAQUA MODEでのボリュームボタン操作で対応 |
通信はIEEE 802.11acやBluetooth 4.0 LEの最新規格をサポート。NFCも引き続き搭載 |
Galaxy S4 zoomは、以前に発売されていたGalaxy Cameraの発展版といえるものだ。前回のCameraは、コンパクトデジタルカメラにAndroid OSに対応したタッチスクリーンを搭載したもので、「アプリによる機能拡張とWi-Fiによる最低限のコミュニケーション機能」を搭載したデジカメといった体だった。zoomでは完全にスマートフォンがベースとなっており、LTEや3G接続に対応する一方で、Cameraの特徴だった光学ズーム対応の大型レンズを搭載している点で違いがある。Cameraでは4.8インチの液晶タッチスクリーンに21倍光学ズームのレンズを搭載していたが、zoomでは4.8インチのqHD AMOLEDスクリーンに10倍光学ズームレンズと、若干薄型軽量化が行われている。
とはいえ、ISO 100~3200に対応した撮影感度や1600万画素のセンサーといったCameraでの基本スペックはそのまま押さえており、さらに正面に190万画素のカメラも搭載する。バッテリも大容量のものとなっており、スマートフォンでのヘビーな利用をある程度想定しているようだ。またキセノンフラッシュ機能と合わせ、暗所撮影でのクオリティは従来のスマートフォンと比べて大幅に向上していると考えられる。光学手振れ補正、通話中での写真撮影や共有モード、さらにベストショットを選択できるスマートモードなど、写真撮影に特化したさまざまな機能が盛り込まれているのがzoomの特徴だといえる。
Androidとミラーレス一眼を融合した「Galaxy NX」
Galaxy S4各製品がすでに発表済みだったのに対し、今回完全に初顔として紹介されたのが「Galaxy NX」だ。これはミラーレス一眼カメラ「Samsung NX」にAndroidを搭載してスマートフォンとしての機能を付与したもので、コンデジのzoomに対し、レンズ交換もできる高級版のNXといった区分けとなっている。性能も相応なもので、2030万有効画素のAPS-C CMOSセンサーに、ISO 100~25600の撮影感度、ビルトインフラッシュ、1.6GHz駆動のクァッドコアプロセッサ、画像処理専用のISP (Image Signaling Processor)といった具合に、ミッドレンジクラスのミラーレス一眼と同等のスペックを持つ。
正面からの外観はミラーレス一眼というより普通のデジタル一眼カメラに近いものだが、本体背面はすべてタッチパネル式の液晶パネルとなっており、このインターフェイスが従来のボタンやダイヤル操作式のデジカメとは異なるスマートフォンライクな設計となっている。